初めてお子さんを出産し、初めての子育てに取り組むママは、不安や心配なことが多いことでしょう。「みんなはどうしているの?」と思っても、なかなか聞く機会がないかもしれません。古賀文敏ウイメンズクリニックの助産師、保育士のみなさんが、多くの産後ママから寄せられたお悩みに回答してくださいました。
Q.赤ちゃんへのミルク以外の飲み物、どうあげたらいいですか?
最初のうちは、白湯や麦茶などをスプーンで飲ませてあげましょう。その際、「こんな飲み物もあるよ」と教えながら飲ませてあげると、赤ちゃんは「ミルクやおっぱいと違う味がある」ということが少しずつわかるようになります。離乳食の中期から後期にかけて、コップやストローにトライしてみてください。
夏の暑い時期は、特に水分補給を欠かさないようにしたいですね。口の中を潤してあげるだけで全然違います。旅行などに行かれるときは、手軽なパックの麦茶はいかがでしょうか。側面を少し押すだけでストローから飲み物が出てくるので、ぬれないようガーゼなどを当てながら飲ませてあげてください。
Q.赤ちゃんが離乳食をなかなか食べてくれないんです。
一例ですが、歯が4本くらいずつそろってくると噛み応えのある離乳食だと食べてくれたりします。お子さんは日に日に成長していますので、『これは苦手かな?』と思った食材も、形状や温度を変えてみたり、数日空けて食べてみると、食べられることがありますよ。1歳頃までは、離乳食よりも母乳やミルクが好きな子もいます。頑張り過ぎずに、お子さまのペースに合わせて進めて行きましょう。
Q. 赤ちゃんの歯磨きをいつから始めたらいいですか?
歯が生えたり、離乳食を食べるようになると、『歯磨きをしなければ』と思うかもしれません。歯医者さんいわく、歯の生え始めは口の中の虫歯菌が少ないため、虫歯や歯の黄ばみは、それほど気にしなくてもいいそうです。 歯ブラシを使うと、最初は噛み噛みしたり、嫌がったりするかもしれません。その場合は、寝ている間に歯を軽く拭いてあげるだけでも十分です。大切なのは、歯磨きが好きになるようにしてあげること。もし歯磨きで心配なことがあれば、歯科検診の際に歯医者さんに相談されるのもいいと思います。
Q. 夏の暑い時期は、冷房の調節、寝ているときの設定温度、子どもの洋服の量はどのようにすればいいでしょうか?
最近は、夏の暑さが厳しく、夜になってもなかなか気温が下がりませんね。
赤ちゃんの体温が高いこともあり、寝汗をかいたり、暑くて熟睡できないこともあるようです。赤ちゃんにとっての快適な温度設定は、夏期は25~28度、冬期は20~25度、湿度は50%から60%ぐらいが適当です。大人よりも体温が高い赤ちゃんですが、快適に感じる温度は大人と変わりません。基本的には、ママやパパが過ごしやすい温度で良いと思います。
冷房がついているからと、服を着せすぎたり、服がはだけてしまうのが気になって布団をかぶせすぎたりすると、赤ちゃんが暑くなりすぎてしまうこともあります。お子さんの体幹を触った時に冷えすぎない程度に温度調節してあげましょう。
心地よく着られるガーゼ素材の服やおなかの出ない服を選ぶなど、工夫して体温調整をしてあげてくださいね。
Q.赤ちゃんの便秘が数日続いてしまいます。
赤ちゃんの排便は、1~2日に一度することが望ましいです。
離乳食に移行するときに便秘になることもありますし、離乳食に使われている食材の大きさ・形・量に左右されたり、ミルクの量が減っていくことで便秘になることもあります。3日以上の便秘が続く場合は、小児科の先生にご相談することもおすすめいたします。
Q.産後の体力の衰えや睡眠不足はどうしたらいいの?
出産時には、大なり小なり出血があります。さらに出産後、1年ほど授乳を行う方もいます。
おっぱいから赤ちゃんの栄養を補うわけですから、授乳中のママは、思った以上に栄養不足になっています。 体力がしっかりと戻るのは、早い方で出産後10カ月、通常は1年から2年ほどかかると考えておいたほうが良いでしょう。この間、ママは無理しすぎないことが大事です。 また、出産後は、どうしても睡眠不足になりがちです。
赤ちゃんが寝ている時間を家事に充てる、という方もいるかもしれませんが、産後は適度に力を抜くことも必要です。 赤ちゃんが寝ている間は、思い切って一緒に寝る、ということがあってもいいと思います。また、忙しいからと、おにぎりやパンなどで、軽く食事を済ませる方も多いかもしれませんが、それだと栄養が不足しています。ご自身の体のためにも、おっぱいのためにも、 栄養をしっかり取ることを心がけてほしいですね。
まとめ
子育ては、一生懸命に取り組めば取り組むほど、悩みが増えるものです。でも、悩んでいるのはひとりだけではありませんからご安心してください。そして、「どうしよう」というお悩みが「こうしてみよう」に変わればうれしく思います。ぜひ今回ご紹介したQ&Aを参考にしてみてください。
古賀文敏ウイメンズクリニック 助産師、保育士のみなさま
左(保育士波呂さん、助産師 小林さん、大岡さん、古賀文敏先生、栗原さん、下木さん)
同院 産後ケア施設(https://koga-f.jp/ikujishien/)にて日々産後ママの育児支援にあたっている。
大変すぎる!産後のママのリアル
産後のママは、体の変化が大きく起こるのと同時に、慣れない育児が始まります。母子手帳にも「母乳の出をよくするには、お母さんが十分な栄養と休息をとることも大切です」との記載がありますが、産後のママが調理や食事の時間をしっかりと確保するのは、なかなか難しいという現実もあるでしょう。
先輩ママに出産後の生活を聞いたアンケートでも、約8割が「想像していたよりも大変だった」と答えています。
DHAは脳や神経組織、目の網膜に特に多く含まれ「人生最初の1000日」の間、赤ちゃんの発達に関わる大切な栄養素のひとつです。母乳中のDHA濃度は、ママの摂取量が大きく影響するため、食事からしっかり摂取することが必要です。
「エレビット® 植物性DHA」は、植物性なので魚特有のにおいがなく飲みやすいソフトカプセル。DHA量は、国際基準に準拠した200mg/日を配合(1日2粒)。
ママの健やかな毎日と赤ちゃんの発育のために、「エレビット® 産後ケア」と併せて「エレビット® 植物性DHA」の摂取をおすすめします。
Last Updated : 2024/Oct/25 | CH-20241023-12