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妊婦・授乳期における
DHAの重要性について

健康な毎日のためにしっかり摂るべき脂質として知られるDHA(ドコサヘキサエン酸)は、いま、妊娠・授乳期においても重要な栄養素として関心を集めています。その理由を愛育産後ケア子育てステーション 所長の中井章人先生にうかがいました。

※ バイエル薬品(株)から中井章人先生に依頼をし、頂いたコメントを編集して掲載しています。

そもそもDHAって何ですか?体にとってなぜ重要?

青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸で、人の脳や神経に多く含まれ健康維持に重要

DHAは青魚などに多く含まれ、健康成分としても知られるオメガ3脂肪酸(n-3系脂肪酸)。体内ではほとんど作られないため、必ず食事から摂らなければならない必須脂肪酸です。DHAは私たちの脳や神経細胞に多く含まれることからその機能の維持とも深く関わっています。健康な生活を維持するために年齢や性別を問わず欠かすことができない重要な栄養素ですが、魚離れが進む現代の食生活ではなかなか摂りづらい成分でもあります。

妊娠中に摂取すべき栄養素としてDHAが注目されているのはなぜ?

DHAは赤ちゃんの脳の形成や発育にも影響

DHAは赤ちゃんがお腹の中にいるときから子供の脳の発達に大きな役割を果たしているため、妊娠中の十分な摂取が必要とされています。
具体的に妊娠期のステージ別に見てみると、妊娠初期は赤ちゃんの神経細胞がどんどん作られる時期で、その材料となるDHAがより多く必要となります。また妊娠中にお母さんの体内で蓄積された脂肪酸は、妊娠中期から後期にかけて胎盤を通じて赤ちゃんにあたえられます。赤ちゃんの脳は胎児期から乳児期にかけて大きく成長しますから、妊娠中はもちろん、出産後の授乳期も含め意識して摂りたいもの。不足すると赤ちゃんの発育にも影響を与える可能性があるためしっかり摂ることが大切です。 授乳期を終えたら離乳食でもDHAを摂ることを心がけるなど、幼児の栄養管理にも気を配りましょう。

1日あたりのDHA摂取量の目安は?

妊娠中はオメガ3脂肪酸の摂取量が減るため、食事での補給に加えてサプリメントでもDHA200mgを目安に

国内ガイドラインでは、DHAに関する摂取目標値は設定されていませんが、DHAを含むオメガ3脂肪酸の摂取量の目安は、妊婦さん1日あたり1.6gとされています。現実にはどれくらい摂れているのか見てみると、目安の1.6gに対して実際の摂取量は1.27g*で330mg下回っています。この妊娠中の摂取量は、妊娠していない20代・30代女性の摂取量と比較しても少なくなっています。これはつわりによるものなのか、あるいは妊娠中に嗜好が変わったのかもしれませんが、いずれにしても、妊娠中はオメガ3脂肪酸の摂取量が減少する傾向にあることがわかります。
DHAは胎盤を介して赤ちゃんにあたえられるので、妊娠期はより多く必要になってきます。十分なDHAをきちんと摂るためにも、食事からだけでなく、手軽なサプリメントなどで1日200mgぐらいのDHA補給を心がけたいですね。母乳にはDHAが豊富に含まれているといいますが、それはお母さんが十分に補給していることが前提で、妊娠期や授乳中にしっかり摂らないと赤ちゃんがDHA不足になる可能性もあるので注意が必要です。

※ 平成30年「国民健康・栄養調査」妊婦のn-3系脂肪酸の摂取中央値

食生活でDHAをしっかり摂ろうと思ったら?

魚料理の必要性はわかっていても、妊娠中は摂りにくいのが現状

DHAは肉類やチーズにも微量ながら含まれていますが、やはり圧倒的に多いのは青魚。サンマ、サバ、ブリ、ツナ缶などにもDHAが豊富に含まれています。サンマは皮つきで焼けばおよそ1尾で2gのDHAを摂取。またブリも一切れでDHAが1.9g。魚の缶詰は便利でDHAがたっぷり含まれていますが、ツナ缶(100g)でサンマと同じくらいDHAを摂るには、約4.5個も食べる必要があります。 青魚は加熱すると調理過程で脂が流れ出てしまうため、生で食べた方がDHAを多く摂取できて効率的です。とはいえ妊娠中は感染リスクもあって、刺し身など生魚を食べるのは控えたいもの。ましてつわり中は、においや食感が気になって魚が食べられないという妊婦さんも増えてきます。現代は食卓に魚料理が登場することも減っていますが、妊娠中は特に、DHAはなかなか摂りにくい栄養素と言えるかもしれません。

DHAを摂取する際の注意すべきことは?

有害物質の蓄積を避けるためにも、同一産地・同一品目を避ける

DHAはもともと、水の中の生物である微細藻類などからつくられ、食物連鎖によってより大きな魚に濃縮し蓄積していきます。青魚に豊富に含まれるとはいっても、水銀やダイオキシンなど有害物質の蓄積を避けるためにも、同一産地・同一品目を食べ続けるのは避けましょう。妊娠・授乳中は、お母さんの栄養環境がそのまま赤ちゃんに反映されます。魚に限らず、できるだけ旬の食材をバランス良く摂ることを心がけたいものです。

妊婦さんがDHAサプリメントを選ぶ際のポイントは?

魚のにおいや有害物質にも配慮した、飲みやすい高品質サプリメントを

においに敏感な妊娠期にとって、魚のにおいがしないDHAサプリメントに対するニーズは高いと思います。また、小粒で飲みやすいことも、毎日続けることができる重要なポイント。そしてなにより、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても品質の良いものを選ぶことが大切です。
その点、エレビットのサプリメントは微細藻類由来の植物性DHA配合なので、水銀など気になる有害物質の懸念もなく、なにより魚特有のにおいがありませんね。一日あたり200mgのDHAを補給でき、妊娠期のオメガ3脂肪酸の不足分が手軽に補えるのも、妊婦さんにとって心強い味方だと思います。

中井先生のチェックポイント!

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  DHAとは、青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸で、脳や神経に多く含まれ健康維持に関わる成分

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 DHAは赤ちゃんの脳の発達に重要な役割を果たすため、妊娠中はもちろん、授乳期もDHAの十分な摂取が不可欠

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 妊娠中はオメガ3脂肪酸の摂取量が減るため、食事での補給に加えてサプリメントからも1日DHA200mg摂取を目安にすると良いでしょう

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 DHAを摂取する際は、有害物質の蓄積を避けるためにも、同一産地・同一品目を食べ続けるのは避けましょう

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 魚が摂りづらい妊娠期はDHAをサプリメントで補給するのが良いでしょう。サプリメントを選ぶ際は、毎日続けられ、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても品質の良いものを選ぶことが大切

中井 章人先生プロフィール

中井 章人先生

中井 章人先生
社会福祉法人 恩賜財団母子愛育会
総合母子保健センター 顧問
愛育産後ケア子育てステーション 所長

日本産婦人科医会 副会長、日本産科婦人科学会専門医。東京・広尾の「愛育産後ケアの子育てステーション」にて産後のお母さまとその家族の子育てをサポートする体制の充実に注力。

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Last Updated : 2022/May/30 | L.JP.MKT.CH.06.2021.2614