トップ> エレビットpresents 大切なあなた>第5回 かが屋 加賀翔さん、賀屋壮也さん 〜スペシャルインタビュー:英メンズクリニック院長 江夏徳寿さん〜
いつかは子どもが欲しいと考えている方へ〜将来に向けた男性の妊活について伺いました
第5回 2021/12/5放送
かが屋 加賀翔さん、賀屋壮也さん
〜スペシャルインタビュー:英メンズクリニック院長 江夏徳寿さん〜
中村:今回のゲストは、お笑い芸人「かが屋」のおふたり、加賀翔さんと賀屋壮也さんです。
今回のテーマである「妊活」は、実は男性が担う役割がとても大きく、将来的に子どもが欲しいと考えるのであれば、男性も早いうちから体と心を整えておくことが大切です。
そこで、まだ独身で28歳と若いおふたりと「妊活」についてお話ししていきたいと思います。
妊活に興味を持った理由
加賀:僕、めちゃくちゃ妊活について調べてます。10代の頃から、将来的に子どもが欲しいと思っていたので。実は、僕の父親が不妊治療してたんですよ。
中村:当時はまだ、男性不妊という言葉もあまり聞かれなかった時代ですよね?
加賀:はい、そうでした。当時子どもを授かるためには「女性の方ががんばらなきゃ」というような認識があったので、父親が男性不妊を認めるまで結構時間がかかったみたいです。
僕はその話を20歳 になる前に母親から聞きました。「あんたはもしかしたら、ちょっと精子が少ないかも」って。
賀屋:ちゃんとそれを伝えてくれたのね。
加賀:そう。僕はその話を母親から聞いたとき「1人前として認めてくれたんだなぁ」って思って。そこから自分のことをちゃんと調べるようになりました。
中村:賀屋さんはどうですか?
賀屋:僕はそこまで深く考えたことがないです。ただ、漠然と「将来的には家庭を築いて、子どもが欲しいな」って思ってるんですけど。
具体的な妊活の方法を知らないので、今日はちょっとでも教わりたいなと思ってます。
中村:ところでおふたりはお子さんのいる芸人さんから、妊活のお話を聞くことはありますか?
芸人仲間から聞く、妊活や家庭の話
加賀:事務所は違うんですけど、「ハナコ」の菊田さんと秋山さんもお子さんがいらっしゃって、「すぐに子どもができるわけじゃない」とかいろんな話は聞いてましたね。
今はおふたりともお子さんに恵まれていて、写真見せてもらったり「子育て楽しいよ」って聞いたりしています。
賀屋:本当に幸せそうな方が多くて。
「トム・ブラウン」の布川さんは、普段のめちゃくちゃなイメージとは違って、携帯の待受が娘さんなんですよ。この人本当は優しい人なんだ、家庭を大事にしている人なんだ、とか思ったりしてます。
中村:昔の芸人さんは、家庭を顧みないで「芸を突き詰める」というイメージがありましたが、今の芸人さんたちは、幸せな家族を目指している方が多いように思います。
賀屋: そうですね。今、若い芸人たちの間でも生活のリアルな話として「子どもが育つのにどれくらいお金がかかるのか」、「税金はいくらかかるか」とか楽屋で会話することも多いんですよ。
中村:そうなんですか。そんな中で、おふたりも将来的には家族を持ちたいと考えているということですよね。
加賀・賀屋:はい、持ちたいですね。
中村:では、男性不妊の治療について詳しいお話を聞いたことはありますか?
賀屋:僕は聞いたことないですね。
加賀:僕が知っている話でいうと、サウナに長く入ったり、長時間のサイクリングをしたり、タバコを吸ったり、カフェインを摂りすぎたりするのは良くないとか、細かく気にすることがあるんですよね。
賀屋:いろいろ良くないことがあるんだ。
加賀:実は僕、精子の量を調べたんですよね。キットが送られてきて、調べてみたら精子の量がめっちゃ少なくて。
「このくらいあったらいい」っていう標準の数値の20分の1くらいしかなかった。
賀屋:20分の1!?
中村:疲れや体調が関係したりする、ということも聞きますよね。
加賀:はい。実はもう1回調べるのが怖くて、2回目はちょっと踏みとどまっているんです。
賀屋:でも20代のうちにそれを調べる人って、あんまりいないですよね。
中村:はい、ちょっと意外でした。
ただ、この年で自分の体のことを知っているのは、すごく大きいと思うんです。実際、結婚して子どもが欲しいと思ったときパートナーにも話せますし、なにも知らずに検査して現実に驚いてしまうよりも心構えができていますよね。
加賀:将来結婚したい相手ができたときに「僕はこうです」って、見せられる診断書があるというのは安心だなと思います。
中村:ところで、加賀さんが不妊について調べていることを、おふたりでお話することはあったんですか?
賀屋:実は知らなかったです。さっき楽屋で知らされました。「ええ、そうなの?妊活詳しいの?え、この差なに?」って。
全員:(笑い)
男性不妊の確率は約2分の1の割合
中村:実は不妊症のうち、男性のみに原因があるケースは 24%、男女両方に原因があるケースが24%ということで、単純計算ですが約2分の1の確率で男性不妊の可能性があるんです。
賀屋:それ聞いてびっくりしました。思ってるより本当に多いですよね。
男性不妊って、まわりの人に言いづらかったりするんじゃないですかね。だからこれまで僕も聞いてこなかったのかなって思いました。
中村:男性からは「プライドもあって、なかなかそういう話をしづらい」と聞くこともあります。ただ、これだけ割合が多いので「俺もそうだし、もしかしたらお前もそうかもしれないよ」と男性同士で話題にできたらいいのではないかなと思います。
賀屋:みんながこういうデータを見て知っていくことで、社会も変わっていくかもしれないですよね。
中村:そうですよね。「自分だけ不妊の原因がある」と思うと、結構苦しくなってしまうかもしれないですね。
今日は加賀さんに実体験からお話していただいたのですが、勇気がいりませんでしたか?
加賀:ずっとそのことは考えてきてたので抵抗はないです。なんだったら隠しごとがやっと言えたぐらいの気持ちです。
賀屋:自分の精子の数は、わざわざ言うことでもないもんね。
中村・加賀:(笑い)
中村:加賀さんはご存知かもしれませんが、賀屋さんはあまり男性不妊に関してご存知ないということで、ここからは専門家の先生のお話を一緒に見ていきましょう。
情報を発信する大切さ
中村:賀屋さん、先生のお話を聞いてどうですか?
賀屋:最近、男性不妊の認知が上がっているということで。もしかしたらSNSに慣れている世代が知り始めたということなら、それはいいことなんじゃないかなと思いましたね。
でも、僕みたいにまだ情報が届いてない人もいますし、実際は結婚を意識してから知る人が多いですよね。こうやってメディアで伝えていくことが大事なんじゃないかなって思いました。
中村:特に若いおふたりのような方々が発信するのは重要かもしれないですね。
加賀:男性外来があるっていうのは僕もあんまり知らなかった。それだったら行きやすいですよね。
中村:男性も妊活に協力はしたいけど「産婦人科に行く」というのは、ちょっとハードル高いのかもしれませんね。
加賀:産婦人科に入るっていう緊張がやっぱり。
賀屋:でも今ちょっと思ったんだけど、加賀みたいにちゃんと妊活に向けてチェックしてる男って、これからモテるんじゃないかな。
中村:本当にそう思います。
加賀:本当ですか?
中村:はい。女性側としては、結婚する前から将来の家族のことを考えてくれる男性なんだな、って思いますね。
こういった若い男性が世にどんどん増えてくると、日本の未来は明るい気がします。
加賀: ちゃんとクリニックに行って検査しているわけじゃなくて、キットを郵送して検査するものなんですけど、郵送してから結果がくるまで、めちゃくちゃ緊張するんです。もしこれから検査する方がいたら、「あいつもこれを経験したんだよな」って、僕の顔を思い出してください。
全員:(笑い)
今からできる妊活は?
中村:先生がおっしゃるには、男性の妊活は特別なことをするわけではなくて、食事や運動、そしてストレスをためない生活を送ることだそうです。
加賀さんはお体を壊されてお休みされていた時期もありましたけれど、健康については人一倍気を使っていますか?
加賀:そうですね。たくさん歩いたり、体を動かすことがやっぱり大事ですね。
賀屋:加賀は歩くのがいいって知ったら、めっちゃめちゃ歩くんですよ。この間一日で歩いた距離が、新宿から横浜までと同じになったって聞いて、それはさすがに体に悪いんじゃないのって。
加賀:僕が歩数計のアプリを入れてから歩いた距離を全部足したら、新宿からモンゴルまで歩いても、あと600キロも余るくらいだった。
中村:ちょっとやりすぎかもしれませんね。他にもいろいろと気にされていますか?
加賀:はい、タバコもやめましたし。
賀屋:僕は、タバコ吸ってるんですよね。
中村:タバコは、やっぱりやめられませんか?
賀屋:そうですね…。
加賀:まあ禁煙だけすればいいわけじゃないしね。すぐに禁煙してストレスかかるのも良くないし、いろいろ試していってパートナーと相談できたらいいよね。
中村:今日は意外なお話が聞けて、すごく楽しかったです。そして本当に日本の未来が明るいなって思いました。
これを機に加賀さん、SNSとか使って、男性不妊のオピニオンリーダーになるのはどうですか?
加賀・賀屋:オピニオンリーダー!(笑い)
加賀:いいですね。SNSのプロフィールに「オピニオンリーダー」と書いてやっていきます。(笑い)
悩んでるけど他の人に言えなかったような人が、こういう話を聞いてくれたらうれしいですね。
賀屋:不妊のことも明るく伝えていけたらいいですよね。こうやってみんなで話していくことが大事なんだなって思います。
中村:おふたりとも将来的にはお子さまを持ちたいとおっしゃっていましたが、今のうちから健康に気をつけて、楽しいお笑いの世界で生き生きしながらも家族を大事にしているという、新しい芸人像を見せていただきたいと思います。
貴重なお話、本当にありがとうございました。
※ラジオ番組「エレビット presents 大切なあなた」をもとにwebコンテンツとして再構成しています。
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Last Updated : 2022/Jan/17 | CH-20220113-15