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トップ>妊活TOP>一緒に妊活>ふたりの時間>妊活中にできることのヒントが見つかる「あの人にインタビュー」>同棲夫婦がセックスレスを見つめ直す「あの人にインタビュー 石田衣良氏」

妊活のためにできること 小説家のセックス観から読み取る 「つながることの大切さ」

好きな人とたくさんしよう。人生がもっと豊かになるから

セックスってすごく面白いものなんだよ。

『sex』という著書のタイトルも内容も、かなりセンセーショナルですね。

写真:石田衣良氏

もともとベッドシーンを書くのが好きなんです。だから僕の恋愛小説にセックスは必須。男と女の物語を書く時に性が絡まなければ、それは十分ではないと思います。もちろんクライマックスをあえて書かずに想像をかきたてるという小説の技法もあるでしょう。けれど僕は全部何もかも隠さずに表現したいタイプ。まあ、単純にセックスシーンを書いていると楽しいし、筆が乗るんですけどね。

『sex』は12の作品を集めた短篇集ですが、性の形がこれほど多彩であることに驚きました。

写真:石田衣良氏

セックスってね、人間の生き方や価値観がそのまま出てしまう、すごく面白いものなんですよ。だから男も女も、どんなセックスをするかで人間力が試される。相手に対する共感力やコミュニケーション力、相手の反応への感受性や想像力…二人きりの密室で行う、裸同士の交感といえるでしょう。欲望を満たすための単純な腰の往復運動としか考えない人は、何を食べても同じだからとジャンクフードばかり口に入れてる人みたいだよね。素材にこだわった最高の料理が、どんな至福を与えてくれるか想像できないんだよ。

近頃はセックスを楽しむどころか、セックスレスのカップルが増え続けています。

写真:石田衣良氏

寂しいことだよね。僕の周囲でも同世代の夫婦は半分以上がレスになっている感じ。ある日突然「離婚した」というから話を聞いたら、ここ数年ずっと寝室が別だったって。やっぱり絆をきちんと結ぶためには、心も体もどっちも大切なんだよね。

セックスレスだけど仲が良い、という夫婦はあり得ない?

写真:石田衣良氏

手をつないだりハグはするけどセックスレス…というケースは確かにあるかもしれない。でも夫婦という関係性は深まらない気がします。仲良しの二人、それだけで終わってしまうなら友人とどう違うんだろう?仲良しの二人が、それ以上に親密に、他の人とは築けない関係性へと進むための行為がセックスなんじゃないかな?

夫婦のセックスレスに解決法はあると思われますか?

写真:石田衣良氏

これは難しい問題だよね。要するに二人が過去から積み上げてきた歴史を、ほぐしていくことが必要だから。もう十何年もセックスレス、という夫婦が本当にそれを解決したいなら、専門家のカウンセリングを受けることも視野に入れた方が良いんじゃないかな。そこまで深刻じゃなくてレス気味、くらいなら早期解決を目指すべき。まずは…「酔っ払って二人でエッチな話をする」ことをおすすめします(笑)。

酔っ払って…ですか?

写真:石田衣良氏

日本人の夫婦は、お互いにずっとカッコつけてるんですよ。セックスも中途半端なまま、不満があっても解消せずにやってるから「こんなんだったら、もういいや」となる。自分が本当はどんなセックスが好きなのか、パートナーに話したことがありますか?自分のツボを知らないパートナーとのセックスに本当に満足できますか?それを、酔いにまかせて打ち明け合うという(笑)。いやマジメに大切なことですよ、これは。

そこで驚くような性癖が判明したら?

写真:石田衣良氏

素晴らしいじゃないですか!ずっと秘めていた性についての秘密が、夫婦になって何年も経ってから剥がれてくる…人生でこんなにワクワクすることって無いと思うけど。相手の性癖にちょっと引いたとしても、そこは一度”乗っかってみる”ことですね。好奇心や探求心が世界を広げてくれるのは、仕事でも趣味でもセックスでも同じなんですよ。恥ずかしいとか、はしたないとか、お子様みたいなことを言ってちゃダメです。

ためらいや羞恥を取り払ったところに、セックスの新しい可能性があるのですね。

写真:石田衣良氏

僕が考えたセックスのスローガンを教えましょうか。「好きな人とたくさん」です。一人のパートナーと回数を重ねながら、様々な発見や深い喜びに目覚めていくのがセックスの醍醐味だと思います。若い女の子が、そのへんの男の子と一度だけエッチして、下手くそとか相性が悪いなんて、許せないんです。相性なんて何年もかけて磨いていくものなんですよ。

妊活のためにできること セックスとは何か考える

  • セックスは二人きりの密室で行う、裸同士の交感である
  • 結婚して同棲しているからこそ、ふたりの絆を結ぶためには心も体も大切
  • セックスレスになりかけたら、酔っ払って二人でエッチな話をしてみる
  • どんな性癖でも恥ずかしいとか、はしたないと思わない
  • 様々な発見や深い喜びに目覚めるためにも「好きな人とたくさん」してみる
写真:石田衣良氏

石田衣良さんプロフィール

小説家

1960年東京生まれ。広告制作会社、フリーランスのコピーライターを経て、1997年『池袋ウエストゲートパーク』で作家デビュー。2003年に『4TEEN』で直木賞、2006年には『眠れぬ真珠』で島清恋愛文学賞を受賞。小説、エッセイなど多数の著書があるほか、テレビの司会などでも活躍。

女性はエレビット。男性はメネビット。
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エレビットは、製薬会社が医薬品開発の経験を活かし、30年以上の研究と実績を積み重ねているサプリメント。全国約3,000箇所の医療機関で取り扱われている、産婦人科・婦人科医師推奨NO.1*の妊活サプリブランドです。
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Last Updated : 2023/May/29 | CH-20230406-41