
香川 靖雄先生
女子栄養大学 栄養学部 教授
(女子栄養大学大学院,女子栄養大学短期大学部,香川調理製菓専門学校)
東京大学大学院 第二基礎医学 博士課程修了 博士。生体エネルギー学、人体栄養学、分子生物学を専門とし、栄養学に関する著書多数。 1996年4月紫綬褒章(第2552号)、2006年11月瑞宝中綬章(第11846241号)を受賞。栄養学に関するテレビ出演多数。
トップ>葉酸サプリはどうして必要?>葉酸とは?必要な理由と摂取のポイント>葉酸知りたいこと100>日本以外の国でも、葉酸をとることをすすめられていますか?
世界の84ヵ国は葉酸を穀類に添加する事を義務付けて大きな成果を挙げています。
食事に含まれる葉酸だけでは国際的な葉酸推奨量400(食事性葉酸塩当量換算)㎍を満たすことは多くの国で不可能です。そこで、1998年から米国で穀類100g当たり140㎍の葉酸を添加する事を義務付けて、神経管閉鎖障害だけでなく、脳卒中、認知症、心血管疾患等の予防に成功しました。これに倣って世界の84ヵ国は穀類への葉酸添加を義務付けて大きな成果を挙げています。葉酸添加をしていない国はMTHFRの多型の無い国や極度に日照が少なく葉酸分解の少ない国ですが、日本は米国と同程度の多型の頻度があり、添加制度が望まれています。