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妊活中に葉酸が必要な理由〜産まれてくる大切な赤ちゃんのために~
葉酸はなぜ必要??
葉酸は水溶性ビタミンでビタミンB群のひとつです。赤血球の生成を助ける役割や、DNAやRNAなどの合成を促進する働きがあります。
細胞の増殖に関わることから、日頃からしっかり取り入れたい成分ではありますが、とくに妊活・妊娠中に意識して摂取したい重要な栄養素です。
また、さまざまな研究で、葉酸サプリを十分に摂取することで、生まれてくる赤ちゃんの先天異常が起こるリスクを減らせることが明らかになっています。
妊娠と葉酸の関係を知っておきましょう
妊娠を考えている女性であれば「妊娠中は葉酸を摂取したほうがいい」ということを聞いたことがある人も多いかもしれません。葉酸は妊婦中に欠かせない栄養素ですが、実は妊活中から葉酸を摂取する必要があります。なぜ妊娠する前から葉酸が必要なのか。どのくらいの葉酸を摂取すればいいのか。葉酸だけを摂取すればいいのか。これらについてみていきましょう。
赤ちゃんの健康のために「妊活中からの葉酸摂取」が重要
妊娠初期は、お腹の中の赤ちゃんの脳や脊髄の基となる神経管が作られる時期です。このとき、たくさんの葉酸が必要なのですが、お母さんの体の葉酸が不足していると、赤ちゃんの先天異常の可能性が高くなるといわれています。逆にいえば、お母さんの体に十分な葉酸があれば、先天異常のリスクを減らせる可能性があるのです。妊娠初期の段階では、まだお母さんが妊娠に気づいていないことも多くあります。そのため、妊娠してから葉酸を摂取するのではなく、妊娠する前から葉酸を摂取することが重要です。
厚⽣労働省では、妊娠を願っている⼥性に対して、⾷事で摂取する基準の葉酸量(18歳以上は240㎍/⽇)に加えて、妊娠の1か⽉以上前から妊娠3か⽉までの期間、サプリメント等から1日あたり400㎍の葉酸を摂取することを推奨しています。
つまり、赤ちゃんの先天異常のリスクも考慮して、妊娠する1ヶ月以上前から、サプリメントで400㎍以上の葉酸摂取が理想だといえます。
葉酸はどのくらい摂取したらいい?
葉酸は、胎児の成長のために重要であるほか、貧血予防や母体のためにも大切な栄養素のひとつです。妊娠を望む方はその少し前から計画的に葉酸を摂取し始めるのがよいでしょう。
厚⽣労働省では、妊活中~妊娠初期までの女性は、240µg/⽇の葉酸を食事から摂ることに加えて、サプリメントなどから400µg※/⽇の葉酸を摂取することを推奨しています。
さらに、妊娠中期〜後期にかけては、通常時の推奨量に加えて240µg/⽇、授乳中は100µg/⽇の葉酸を摂取することが望ましいとしています。
※ マイクログラム
※1 厚生労働省:「日本人の食事摂取基準(2020年版) 」策定検討会報告書
※2 240μgを食品から摂取、付加量として400μgを通常の食品以外の食品(サプリメントなど)から摂取
一般的に女性が妊娠に気付くのは妊娠5週頃からといわれており、胎児の心拍が確認できるようになるのは妊娠5~6週です。
赤ちゃんの脳や脊髄の基となる神経管が形成されるのは一般的に妊娠2~6週のごく初期です。この重要な神経管の形成期に母体が十分な葉酸栄養状態であることが望ましいといわれています。いつ妊娠するかの予測は難しく、十分な葉酸濃度になるまである程度時間がかかることから、妊娠を考え始めた段階で摂取し始めることが大切です。
葉酸を多く含む食材と摂取量
葉酸は普段よく食べる身近な食品にも多く含まれています。計画的に摂取するためにも、どのような食べ物に葉酸が多く含まれているか知っておきましょう。
例えば、以下のような食べ物に葉酸は多く含まれています。
葉酸を多く含む食べ物(100gあたりの葉酸の含有量(μg))
- 焼きのり 1,900μg
- ブロッコリー 花序/つぼみ(焼き) 450μg
- 生うに 360μg
- ほうれん草 210μg
- いりごま 150μg
- いくら 100μg
- 落花生(乾) 76μg
上表に挙げた以外にも葉酸を多く含む食べ物はたくさんあります。日頃料理で使いやすい食材をはじめ、葉酸を多く含むお気に入りの食材を把握しておくと、料理の際にスムーズです。
※文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
サプリメントの過剰摂取に注意
不足しないよう、妊娠前や妊娠中はとくに意識して摂取したい葉酸ですが、過剰に摂取すればいいわけではありません。
食事から摂取する葉酸に関して過剰摂取による健康障害は報告されておらず心配する必要はありません。、
一方で、葉酸サプリメントなど食品以外から葉酸を摂取する場合は、900〜1000μg/日が上限とされています※。上限を超えないよう注意して摂取しましょう。
※サプリメント等、通常の食品以外の食品から摂取する葉酸の1日耐容上限量は15~29歳で900μg、30~64歳で1,000μg
厚生労働省:「日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
妊活中・妊娠中は葉酸不足に気をつけて
日頃食事をしっかり取れていれば、葉酸が不足することはあまりありません。しかし、とくに多くの葉酸を摂取する必要がある妊娠前や妊娠中には、摂取しているつもりでも不足する場合があります。
葉酸の摂取不足の状態が続くと、赤血球を作りだす働きの妨げになり、葉酸欠乏による貧血を発症することがあります。
妊娠中の葉酸不足は、胎児の成長だけでなく、母体の健康にも悪影響を与える恐れがあるため、必要な量の葉酸を摂取するよう心がけましょう。
妊活中に摂取するのは葉酸だけでいい?
栄養素は、1種類だけ多く摂ればいいわけではありません。葉酸の吸収と代謝には、亜鉛、ビタミンC、B6、B2、B12という5つの栄養素がかかわっていて、これらの栄養素が欠かせません。サプリメントを活用して葉酸を摂取するときは、これらの栄養素が一緒に配合されていれば、体の中で葉酸をうまく働かせることができます。
妊娠中は葉酸以外に、ビタミンDや鉄も一緒に摂取することも必要です。ビタミンDは、骨の材料となるカルシウムの吸収を促し、骨の形成を助けてくれるため、妊娠中にとくに必要な栄養素のひとつ。ビタミンDはカルシウムを体内に取り込む役割を果たしてくれます。
また、赤血球を作るために最も重要な栄養素が鉄です。赤血球に多く含まれる「ヘモグロビン」のおかげで、全身に酸素を運ぶことができますが、鉄はその「ヘモグロビン」をつくるのに欠かすことができません。
こうした理由から、妊活や妊娠中に葉酸サプリメントを選ぶときは、成分表を見て、必要な栄養素が含まれているか、しっかり確認しましょう。たとえば、エレビットであれば1日3粒で、必要摂取量を超える800㎍の葉酸と、亜鉛、ビタミンC、B6、B2、B12や、ビタミンD、鉄分も一緒に配合されています。
バランスよくサプリメントで栄養をとりたい人は、エレビットのような葉酸サプリメントを利用するのもいいでしょう。
妊活中の葉酸について まとめ
赤ちゃんの成長のため、先天異常のリスクを減らすためにも、妊娠してからではなく、妊娠する1ヶ月以上前から葉酸を摂取することが重要です。ただし、実際にはいつ妊娠するかわかりません。赤ちゃんが欲しいと思ったり、妊活を始めたりしたら、早めに葉酸を摂取することをおすすめします。
不安や疑問に思うことがあれば、かかりつけの産婦人科の医師に相談してください。
この記事は2021年10月6日時点の情報です。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2024/Jul/10 | CH-20240628-09