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葉酸サプリとは?妊活中・妊娠中・授乳中の摂取量と選び方のポイントを解説

妊活中や妊娠中、産後に「葉酸」が重要だと聞いたことがある方は多いのではないでしょうか。
この記事では、妊娠を意識する女性は知っておきたい「葉酸」そのものの働きに加えて、葉酸サプリの必要性などを解説します。
他にも、時期別の推奨摂取量や葉酸サプリを飲む際の注意点、自分に合った葉酸サプリを選ぶポイントも紹介するので、ぜひ参考にしてください。
そもそも葉酸とはどんな栄養素?
「葉酸」は、海藻やレバー、豆類、緑黄色野菜などに多く含まれるビタミンB群(水溶性ビタミン)の一種です。
ビタミンB12とともに赤血球の生成を助ける働きを持つほか、細胞の増殖に必要なDNAの合成に必要な栄養素です。胎児には特に重要な栄養素として、妊娠を望む女性や妊娠中の女性、産後・授乳期の女性と深い関わりがあります。
葉酸は、水溶性ビタミンの性質により加熱に弱いという特徴があります。食品から摂取できるものの、日本人の食生活では不足しやすいとされているため、食品からの摂取に加えて、妊娠中の女性や妊娠を考えている女性にはサプリなどから補うことが勧められています。
葉酸サプリの摂取は必要?
前述のとおり、葉酸は食品から摂取できるものの、日本人の食生活では不足しやすいとされている栄養素のひとつです。実際に、厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」では、妊娠の可能性がある女性や妊娠初期の女性に、基本の食事に加えてサプリなどからの摂取が勧められています。
また、サプリなどからの葉酸摂取が勧められる理由には、食品に含まれる葉酸とサプリなどに含まれる葉酸の種類の違いが関係しています。
緑黄色野菜やレバーなど食材に含まれている葉酸を「天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)」といい、サプリなどに含まれている葉酸を「合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)」といいます。
食品から天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)を摂取することが基本であるものの、天然葉酸は体内での利用率が約50%とあまり高くありません。なお、天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)は消化管(⼩腸粘膜)の酵素によってモノグルタミン酸型に分解され、小腸から吸収されます。
また、食品の含有量は時期や気候によってバラつきが出てしまうというデメリットもあります。
一方、「合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)」は、体内での利用率は比較的高いという特長があるほか、葉酸の含有量が明確です。

※厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年版)」策定検討会報告書
葉酸サプリはいつからいつまで飲めば良い?
葉酸サプリはいつからいつまで飲むと良いのか、妊活中から産後までの3つのタイミング別に、各時期に注意すべき点なども含めて解説します。
妊娠前・妊活中
前述のとおり、妊娠初期に母親の体内に十分な量の葉酸があることは、胎児の健やかな成長にとって重要です。
葉酸が多く必要な胎児の神経管ができあがる時期は妊娠初期で、まだ妊娠に気がついていない方も多い時期のため、妊娠する1ヶ月以上前から意識的に葉酸を摂取しておくと良いでしょう。
妊娠中
妊娠中、特に妊娠初期には、妊活中から引き続き葉酸の摂取が勧められています。
厚生労働省の「令和5年国民健康・栄養調査」によると、妊娠中の女性は、個人差はあるもののエネルギー、カルシウム、鉄、そして葉酸など多くの栄養が不足しているという結果があります。
これらの栄養不足を補うため、また妊娠初期につわりなどで食事が十分にとれないときなどに、葉酸を含んだサプリを上手に利用するのもひとつの選択です。
妊娠中期以降も、通常の食事からの推奨量に加えて更に葉酸を意識的に摂取することが厚生労働省により勧められています。
出典:厚生労働省「令和5年国民健康・栄養調査」
産後・授乳中
産後は、葉酸サプリを飲む必要はないと考える方もいるかもしれません。しかし、出産によってダメージを受けた母体の回復や、母乳育児の場合は赤ちゃんの健やかな成長のために引き続き十分な栄養摂取が重要です。
母乳は母体の血液から作られ、血液をつくるのに葉酸は必要のため
授乳期も十分に摂取しましょう。
【妊活中・妊娠中・産後(授乳中)】葉酸の推奨摂取量
厚生労働省の食事摂取基準(2025年度版)によると、女性(18歳以上)の葉酸の推奨摂取量は、240μg/日となっています。
また、妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性および妊娠初期の妊婦、妊娠中期および妊娠後期、授乳中の女性には付加量が定められています。
それぞれの時期に推奨されている摂取量は、以下の表のとおりです。
葉酸の推奨摂取量 | |
18歳以上の女性 | 240μg/日 |
妊娠を計画している女性 妊娠の可能性がある女性 妊娠初期の妊婦 | 推奨量240μg/日+付加量400μg/日※ |
妊娠中期・妊娠後期の女性 | 推奨量240μg/日+付加量240μg/日 |
※妊娠を計画している女性、妊娠の可能性がある女性および妊娠初期の妊婦に定められている付加量は、通常の食品以外の食品に含まれる葉酸(サプリや食品中に強化される葉酸)をさします。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年度版)―葉酸の食事摂取基準(μg/日)」
葉酸サプリを飲む際の注意点と理解すべきこと
葉酸サプリを飲んでいるからと、野菜などの食品から葉酸を摂取しなくても良いというわけではありません。
葉酸に限らずビタミンやミネラルなどすべてにいえますが、栄養摂取の基本は食事です。まずは、栄養バランスを意識した食事をとることと、生活習慣の見直しを行いましょう。
葉酸サプリを選ぶ際のポイントを6つ紹介

不足しがちな葉酸をサプリから補いたいと思っても、さまざまな製品がありどうやって選べば良いか迷う方も多いのではないでしょうか。
以下の項目では、葉酸サプリを選ぶ際の主なポイントを6つ紹介します。
- 葉酸の含有量から選ぶ
- 葉酸を効率良く摂取できるものを選ぶ
- サプリに配合されている葉酸の種類から選ぶ
- 安全性で選ぶ
- 妊活中・授乳中など時期に合った製品を選ぶ
- 飲みやすさで選ぶ
葉酸の含有量から選ぶ
通常の食事から不足しやすい葉酸を十分に補える葉酸サプリを選ぶことが大切です。
製品によって含有量は異なるため、パッケージ表示を確認しましょう。厚生労働省の「日本人の食事摂取基準(2025年版)」で定められているサプリなどから摂る葉酸の耐容上限量は900~1,000μg/日です。葉酸は不足しやすいので、これを超えない範囲で、十分量摂取するようにしましょう。
出典:厚生労働省「日本人の食事摂取基準(2025年度版)―葉酸の食事摂取基準」
葉酸を効率良く摂取できるものを選ぶ
葉酸の吸収と代謝には、亜鉛、ビタミンC、ビタミンB6、ビタミンB2、ビタミンB12が深く関わり、これらを同時に摂取ることで、葉酸をうまく働かせることができます。
しかし、通常の食事で複数の栄養素を意識してバランス良く摂取するのは難しいです。
葉酸を効率的に摂取するためにも、葉酸に関わる栄養素がバランス良く配合されているサプリを選ぶと良いでしょう。
サプリに配合されている葉酸の種類から選ぶ
前述のとおり、葉酸には「天然葉酸(ポリグルタミン酸型葉酸)」と「合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)」があり、体内での利用効率が異なります。
より生体内利用率が高い合成葉酸(モノグルタミン酸型葉酸)が含まれている葉酸サプリを選ぶと、より効率良く葉酸を摂取できるでしょう。
安全性で選ぶ
製品の安全性もチェックしましょう。葉酸を含むサプリを選ぶときは、「健康食品GMP」を遵守しているかが安全性の一つのチェックポイントです。
「GMP」とは、原材料の受け入れから製造を経て出荷のすべての工程において、製品が安全に作られて一定の品質が保たれるようにするための製造工程管理基準のことです。品質のばらつきや、有害物資の混入など安全な健康食品の製造のために健康食品GMPは定められています。
健康食品GMPを遵守していると認定されている国内の工場で作られているかチェックしてみましょう。製品の中には、「GMP製品マーク」の表示がされているものもあります。
なお、原材料などが「天然・自然」であることと製品の安全性は関係ないため、切り離して考える必要があります。
妊活中・授乳中など時期に合った製品を選ぶ
葉酸サプリには、さまざまな種類があります。
妊娠中の女性に向けた製品や、産後の女性に向けた製品もあるため、時期や目的に合わせて選びましょう。
飲みやすさで選ぶ
妊娠中は、つわりなどで特定のにおいや味に敏感になり思うように食事がとれなくなることも多くあります。
葉酸サプリを選ぶときは、飲みやすさもチェックしましょう。においや味がなるべく少ない、粒が小さくコーティングされている、一日の摂取粒数が多過ぎないものなどを選ぶと、比較的飲みやすくなります。
葉酸サプリを上手に利用しよう
葉酸とは、胎児や母体にとって重要な栄養素です。また、同時に妊娠を望む女性や妊娠中の女性、授乳中の女性には推奨量に付加量が設定され、通常時よりも多く必要ですが、不足しがちな栄養素でもあります。
より効率的に葉酸を摂取するために、体内利用率の高い葉酸が配合された葉酸サプリを毎日の生活に取り入れるのも選択肢のひとつです。
ただし、葉酸に限らず、栄養素の十分な摂取には、まずは栄養バランスの整った食事が基本であることを理解し、食事をおろそかにして、葉酸サプリだけに頼るようなことのないように注意しましょう。多くの製品から自分に合う葉酸サプリを選ぶポイントも、ぜひ参考にしてください。
バイエルが販売している葉酸サプリには、妊活中や妊娠中の女性へ向けた「エレビット」、産後の女性と赤ちゃんの健やかな毎日に向けた「エレビット 産後ケア」があります。
それぞれ時期別に必要な葉酸の量や栄養素を、根拠を基に配合しており、負担なく飲みやすいように、無味・無臭、小粒にこだわっています。
香料や保存料は不使用で、健康食品GMPに準拠した環境での製造や、農薬試験、アレルギー試験、放射能試験などを実施して徹底した品質管理にも努めています。
妊活中、妊娠中、また産後や授乳中の方は、ぜひ「エレビット」をお試しください。
※2025年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2025/Mar/24 | CH-20250324-05