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妊娠9ヶ月とは、妊娠32~35週までをさします。妊娠後期にあたり、赤ちゃんの活動時間が増え、お母さんは妊娠陣痛が始まる頃です。この時期の赤ちゃんの様子はどうなっていて、お母さんの体にはどのような変化が現れているのでしょうか。それぞれみていきましょう。
妊娠9ヶ月(32~35週)のお母さんの体の変化
9ヶ月頃のお母さんの体は、出産に向けた準備を始めます。分娩に備えて、軽い陣痛のような妊娠陣痛がよく起きるようになります。また、おなかの赤ちゃんがより一層活発に動き回っているように感じることがあります。この頃になると、赤ちゃんの体重が増加するため、お母さんの体に負担がかかり疲れやすくなるという特徴もあります。
妊娠後期に気をつけること
妊娠後期になり、だんだん出産が近づいていきます。そこで、お産のサインや、会陰(えいん)切開について知っておきましょう。
お産のサインを知ろう
妊娠後期になったら気にしておきたいのが、お産のサインです。赤ちゃんが生まれる前のサインは大きく2つあります。ひとつは、お産の兆候を知らせてくれる「おしるし」です。これは、茶色や赤っぽいおりもののようなものです。もうひとつが、陣痛のような痛みや張りを感じる前駆陣痛(ぜんくじんつう)です。この時の痛みは不規則で、強くなったり弱くなったりします。そのほか、胎動が少なくなる、トイレが異常に近くなる、足の付け根が痛む、といったこともお産のサインといわれています。
妊娠後期でお産のサインを感じたら、家族に連絡をとり、入院に必要なグッズを持ってすぐに病院へいけるように準備しておきましょう。病院に行くのは、陣痛が定期的になり、10分間隔くらいになった頃です。
どのタイミングで病院に行ったらよいのか、事前に電話で連絡が必要かなどを確認しておきましょう。
会陰(えいん)切開
会陰とは、腟口から肛門までの間とその周辺を指します。出産時は、赤ちゃんの頭が通れるように、会陰部の皮膚が柔らかくなり、薄く大きく伸びていきます。しかし、伸びるのに時間がかかったり、ほとんど伸びなかったりしたときは、赤ちゃんがすんなりと通り抜けられるように3~4㎝ほど会陰を切開して、出口を広げます。局所麻酔をするため切ったときの痛みはありません。
出産後は、切った場所が1週間ほど痛みますが、1ヶ月ほどで気にならなくなることがほとんどです。細菌に感染しないよう、清潔に保つことを心がけましょう。
監修
1998年愛媛大学医学部附属病院 産婦人科准教授を経て、 2005年に愛媛県立中央病院 産婦人科主任部長。2012年より愛媛県立中央病院 総合周産期母子医療センター長、2019年より医療法人竹村医学研究会 小阪産病院院長を務めた後、小池病院勤務。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2022/Feb/15 | CH-20220201-04