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妊娠1ヶ月とは、妊娠0~3週※までをさします。妊娠の超初期にあたり、次の生理予定日が来ていないこともあり、妊娠していることに気づかないお母さんがほとんどです。この時期の赤ちゃんの様子はどうなっていて、お母さんの体にはどのような変化が現れているのでしょうか。それぞれみていきましょう。
※妊娠週数は日本の医師が妊婦に伝える妊娠周期の数え方で、「妊娠前の最後の月経が始まった日」を0週0日とし、7日間で1週、280日後(40週0日)が出産予定日となります。
妊娠1ヶ月(0~3週)のお母さんの体の変化
生理が終わる頃から、お母さんの体は排卵の準備が始まります。妊娠に備えて子宮内膜が厚くなったり、排卵して基礎体温が上がったりします。受精後、子宮内膜に着床して妊娠が成立しますが、その頃におりもののような赤茶色の出血がある人や、高温期が続いて眠気を感じたり、熱っぽくなったりする人もいます。
妊娠初期に気をつけること
特に初産の人にとっては、妊娠初期は分からないことばかりで、ちょっとしたことも心配になってしまうかもしれません。
もし、何かトラブルが起きても慌てないよう、妊娠初期に特に気をつけたいことを知っておいてくださいね。
葉酸サプリメントを飲みましょう
妊娠初期は赤ちゃんの脳や神経管、心臓といった重要な箇所が形成される時期で、十分な葉酸を摂取することが重要です。妊娠前から葉酸サプリメントを摂取することが産婦人科学会からも推奨されていますので、もしまだ飲んでいなければ妊娠超初期の今から飲み始めましょう。
妊娠初期の出血
妊娠すると生理は止まります。しかし、妊娠中の女性の体はさまざまな原因で出血しやすい時期です。少しでも出血があれば、自分で勝手に判断しないで、まずは医師に相談してください。
特に妊娠初期に出血すると、切迫流産や異所性妊娠といったことも考えられます。
異所性妊娠(子宮外妊娠)とは
通常、受精卵は子宮内膜に着床します。しかし、それ以外の卵管や卵巣などに着床することを、異所性妊娠、いわゆる子宮外妊娠といいます。
異所性妊娠で特に多いのが、卵管に着床してしまうケース。胎嚢(たいのう)と呼ばれる赤ちゃんを包む袋が大きくなると、流産したり、卵管が破裂して大量出血したりと、危険な状態になってしまうかもしれません。妊娠検査薬では異所性妊娠でも陽性反応が出ます。陽性反応が出たらまずは産婦人科を受診しましょう。
妊娠したかもと思ったら、妊娠検査薬で検査
妊娠すると、「hCG」と呼ばれるホルモンの分泌が急激に増えます。妊娠検査薬では、このホルモンが尿に含まれているかどうかを調べ、妊娠しているかどうかを判断します。ただし、生理が来ないことに気づいてすぐに検査をしても正確な判定ができないこともあります。生理予定日の数日後、できれば1週間ほどたってから検査をしましょう。妊娠検査薬に尿をかけるだけで、すぐに判定が出ます。妊娠検査薬の判定で陽性反応が出たということは妊娠の可能性がとても高いので、早めに産婦人科を受診してくださいね。
妊娠したら知っておきたいこと
妊娠中に、知っておくと便利なことや、知っておくと役立つことをお届けします。
妊娠すると、妊娠5週、妊娠3ヶ月などと数えられることがあるでしょう。でも、この数え方がよくわからない、と思っている方も多いようです。そこで、知っているようでよくわかっていない、妊娠週と月の数え方をご紹介します。
妊娠週と妊娠月の数え方
妊娠週を数える場合、妊娠前の最後の生理の1日目が0週0日になります。そして、0~3週が妊娠1ヶ月にあたります。次の生理予定日が来る頃には妊娠4週目となり、4~7週が妊娠2ヶ月です。これ以降、8~11週が3ヶ月、12~15週が4ヶ月・・・というように数えていきます。
いかがでしたか。妊娠1ヶ月では、まだ妊娠している実感がほとんどありませんが、確かにお腹の中に小さな命が芽生えています。出産に向けて、少しずついろいろなことを知っていきましょう。
監修
1998年愛媛大学医学部附属病院 産婦人科准教授を経て、 2005年に愛媛県立中央病院 産婦人科主任部長。2012年より愛媛県立中央病院 総合周産期母子医療センター長、2019年より医療法人竹村医学研究会 小阪産病院院長を務めた後、小池病院勤務。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2022/Feb/15 | CH-20220201-04