赤ちゃんが生まれるまでの39週、つまり約10ヶ月。お母さんの体の中ではどんなことが起こり、赤ちゃんはどのように発育していき、どんなことに気をつけて生活したらよいでしょうか。お母さんと赤ちゃんのからだの変化や妊娠時の過ごし方について1ヶ月ごとに確認することができます。
妊娠についてよく知っておき、人生においてかけがえのない10ヶ月を、よりリラックスして過ごしていきましょう。
妊娠初期
赤ちゃんと一緒に過ごす特別な10ヶ月のスタートです。
これまでなかったさまざまな体の変化に戸惑い、不安に感じることも多いでしょう。まだ、おなかは目立たなくても、赤ちゃんは着実に成長していますよ。
妊娠1ヶ月(妊娠0〜3週)
妊娠1ヶ月は体に目立った変化がありません。妊娠に気づいていない方がほとんどですが、お母さんの体にはどのような変化が起きているのでしょうか。妊娠初期のお母さんの体の変化と、赤ちゃんの様子を見てみましょう。
妊娠2ヶ月(妊娠4〜7週)
月経予定日になっても月経がこないことで、多くの人が妊娠していることに気づき始めるのが妊娠2ヶ月です。
妊娠4〜7週で妊娠初期になり、体の変化だけでなく、さまざまな感情の変化も起こる時期ですが、どのような変化なのでしょうか。
妊娠に気づいたら気をつけたいこともチェックしましょう。
妊娠3ヶ月(妊娠8〜11週)
妊娠3カ月でようやく赤ちゃんが「胎芽(たいが)」から「胎児」になります。妊娠8〜11週に入り、お母さんの体も、おなかの膨らみや乳房が大きくなって過敏になるなど、さまざまな変化が見られるようになります。そして膨らみ始めたおなかの中の赤ちゃんはこれからどんどん大きくなります。
妊娠4ヶ月(妊娠12〜15週)
妊娠4カ月(妊娠12〜15週)は、赤ちゃんの手指に爪が作られるころです。まだまだ小さな赤ちゃんですが、手足の運動もし始めるようになるので超音波検査で確認できることも。
妊娠中期
つわりが落ち着くことが多く、お出かけしやすくなります。
胎動を感じるころなので、赤ちゃんの存在をより実感することができます。
妊娠5ヶ月(妊娠16〜19週)
妊娠5カ月(妊娠16〜19週)になるころ、赤ちゃんは大きく成長し、動きが活発になります。
妊娠中期にさしかかり、赤ちゃんに必要な栄養バランスが変わってきますので、普段の食事の栄養バランスを見直してみませんか?
妊娠6ヶ月(妊娠20〜23週)
妊娠6ヶ月(妊娠20~23週)ころの赤ちゃんの大きさはおよそ30センチほど。手のしわや指紋もこの頃にはっきりしてきます。
体力づくりのためにも元気なときは身体を動かしてみましょう。
妊娠7ヶ月(妊娠24〜27週)
このころには、赤ちゃんの脳が発達してきます。体もぐんぐん成長し、おなかの膨らみも増すため体の重心が変わり、姿勢にも変化があらわれます。背中や腰に痛みを感じる場合はストレッチやマッサージをしてみましょう。
妊娠後期
出産に向け、体がさらに変化します。
赤ちゃんと会えるまでもう少し。安心してその日を迎えられるように、体をいたわりながら準備をしていきましょう。
妊娠8ヶ月(妊娠28〜31週)
妊娠8ヶ月(妊娠28〜31週)を迎えるころには赤ちゃんに「意識」が誕生し、外からの音の刺激に反応したりします。
出産まではもう少しありますので、出産に向けての準備を始めましょう。
妊娠9ヶ月(妊娠32〜35週)
妊娠9ヶ月(妊娠32~35週)の赤ちゃんは身長が45センチほどまで成長し、出産の時期が近づいてきます。
出産予定日から前後することがほとんどですので、出産にむけた準備を整えましょう。
妊娠10ヶ月(妊娠36〜39週)
赤ちゃんは生まれる準備が整っています。妊娠10カ月(妊娠36〜39週)はいつ産まれても大丈夫なように、体が出産に向けて変化していきます。
赤ちゃんが下りてくるので膀胱が圧迫されトイレの回数が増えたりします。
※妊娠週数は日本の医師が妊婦に伝える妊娠周期の数え方で、「妊娠前の最後の月経が始まった日」を0週0日とし、7日間で1週、280日後(40週0日)が出産予定日となります。
監修
1998年愛媛大学医学部附属病院 産婦人科准教授を経て、 2005年に愛媛県立中央病院 産婦人科主任部長。2012年より愛媛県立中央病院 総合周産期母子医療センター長、2019年より医療法人竹村医学研究会 小阪産病院院長を務めた後、小池病院勤務。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2022/Feb/15 | CH-20220201-04