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【医師監修】赤ちゃんの性別はいつわかる?どのように確認するの?
おなかの赤ちゃんの性別が気になる方も多いことでしょう。性別がわかれば赤ちゃんの名前を考えるときにも参考になりますね。赤ちゃんの性別はいつわかるのでしょうか?
胎児の性別はいつ決まる?
胎児の性別が決まるのは、精子と卵子が出会って受精する瞬間です。このときに精子の性染色体によって性別が決定します。
性染色体とは
さまざまな遺伝情報が折り畳まれたものを染色体といいます。人間は46本の染色体を持ち、うち2本が性染色体です。性染色体にはX染色体とY染色体の2種類があり、その組み合わせで性別が決まります。
性染色体と胎児の性別
性染色体 | 性 |
---|---|
XX | 女性 |
XY | 男性 |
卵子にはX染色体がありますが、精子にはX染色体を持つものと、Y染色体を持つものの2種類が存在します。そのため卵子と結ばれる精子がX染色体なら女の子、Y染色体なら男の子になります。
胎児の性別はいつわかる?
性別を判別できる時期
日本では妊婦健康診査で超音波検査を行うことが多く、その際に偶然性別が分かることが多いです。一般的に性別を知るには超音波検査で外性器をみて判断しますが、赤ちゃんの向きや角度で判断することが難しい場合もあります。
また、超音波検査は広い意味で出生前検査とされています。これで分かる情報が妊娠中や出産後の対応で役立つことも多くありますが、一方で情報の管理や扱いに対する倫理的問題や課題も存在するのが現状です。
日本では出生前検査により知り得た性別に関する情報を患者さんに伝えることはすすめられていません。特に人工妊娠中絶が可能となる週数での情報提供は原則として禁止されています。どうしても性別を知りたい場合には、かかりつけの医師とよく相談されることをおすすめします。
超音波検査とは
胎児の性別を知る一般的な方法が超音波検査です。
高い振動数を持つ音波が体を通過するとき、骨や内臓に当たって跳ね返る音から、胎児の画像を作成します。妊婦健診などで、おなかの上から胎児の大きさや内臓の状態、胎盤の位置などを確認するのに用います。
妊娠中に性別が変わることはある?
性染色体が妊娠中に変化することはありませんが、超音波検査での見え方で判断が変わることはあります。超音波検査では主に外陰部の形状から性を判定します。女の子の場合は外陰部が木の葉やコーヒー豆のように見え、男の子の場合は外陰部に陰茎や陰嚢が特徴的な突起として見えます。
多くの場合、性染色体はXXもしくはXYの2本ですが、ごく希にXXYやXなど、性染色体が3本や1本の場合もあります。また他の病気により性染色体はXYですが、外性器が肥大して男性の様に見えるものもありますので、性別の判断はとても難しい場合があります。
超音波検査は妊婦健康診査で広く行われており、一般的な検査ではありますが、あくまでも形の評価しか出来ず、その診断能力には限界もあり万能とは言えません。
赤ちゃんのことで気になることがある場合、かかりつけの医師によく相談しましょう。
この記事は2021年4月14日時点の情報です。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2022/Apr/5 | CH-20220328-12