トップ>妊娠TOP>妊娠中に知っておきたいこと>妊婦さんの「悩み」に関するコラム>出産予定日の計算方法と、出産が予定日より早い場合/遅い場合の対処法
【医師監修】出産予定日の計算方法と、出産が予定日より早い場合/遅い場合の対処法
妊娠がわかったら、いつ赤ちゃんが産まれるのか気になりますね。出産後の準備のためにも、出産予定日※を知っておきたいことでしょう。実は、正確な出産予定日がわかると、流早産、胎児発育不全、予定日超過などの診断ができるため、妊娠初期に把握しておくことはとても大切なことなのです。
出産予定日の判断は、最終月経開始日から日にちを割り出す「予定日決定法」がよく知られていますが、ほかにもいくつかの推定法があり、より正確な出産予定日がわかるようになってきています。そこで、出産予定日がどのように決められるのかについてご紹介します。
また、予定日より早く産まれることもあれば、予定日を過ぎても産まれないこともあるでしょう。その場合、どのようなことが起こり得るのか、そのときにはどのように対処すればいいのかも、合わせてみていきましょう。
※分娩予定日のこと
最終月経や受精日から予定日を決める方法
出産予定日は、妊娠初期に正確に決めることが大切です。妊娠がわかったら、できるだけ早く産婦人科医療機関を受診しましょう。
まず、出産予定日を決める方法のひとつである予定日決定法についてご紹介します。
予定日決定法では、月経周期が28日周期で整っている場合、最終月経から14日目を排卵日として、最終月経の開始日に280日を加えた日付を予定日とします。もし月経周期がバラバラで28日周期でない場合は、受精日を妊娠2週0日として算出した推定排卵日に、266日加えた日付が予定日となります。
ただし、予定日決定法では、排卵のタイミングで予定日がずれてしまうこともあり、約半数は正しい予定日ではないという報告もあります。そのため、このあとご紹介する超音波計測による出産予定日が優先されることが増えてきています。
出産予定日より早く産まれても大丈夫?
出産予定日より早く産まれても、赤ちゃんの体重が2000gあれば通常の出産とほとんど変わらず、1500gあれば後遺症などが出ることもそれほど多くありません。
22週以降36週6日までに出産した場合は早産と呼ばれます。早産になる原因は、赤ちゃん側では、2人以上の胎児が子宮にいる多胎妊娠、先天的に何かしらの異常がある胎児奇形などがあり、母親側では、子宮頚管(しきゅうけいかん)が自然に開いてしまう子宮頸管無力症や、感染症、妊娠高血圧症候群、糖尿病、子宮奇形、子宮筋腫や子宮頚部の手術歴、歯周病、喫煙習慣などが考えられます。早産の兆候には、おなかが張る、痛みがある、出血がある、破水といったことがあります。兆候がたびたび見られる場合は、かかりつけ医に受診するようにしましょう。
まとめ
出産予定日が決まると、赤ちゃんがいつごろ生まれてくるのか知ることができるだけでなく、万が一の異常に気付けることもあるため、できるだけ正確な日を知ることが大切です。
出産予定日は、最終月経日から計算しますが、月経周期が整っているか、周期が28日周期か、といったことによって左右されます。また、最近では妊娠8~10週は頭殿長の、妊娠11週以降は大横径の超音波検査により、より正確に出産予定日を決めることが可能になってきています。また、出産予定日が決まっていてもその通りに生まれてくることは少なく、出産予定日より早く産まれることも、出産予定日を過ぎても産まれてこないこともよくあります。
心配しすぎることはありませんが、気になることがあればかかりつけの医師の診断を仰いでくださいね。
この記事は2021年10月6日時点の情報です。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2021/Sep/30 | LMR-CH-20210714-06