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【看護師監修】妊婦さんの寝苦しさを軽減してくれる、クッションの選び方と活用法

妊娠さんは、つわりで目が覚めたり、夜中に足がつったりするため、眠りにくさ、寝苦しさを感じることも多いようです。そんなときにおすすめなのはクッションを使ってみること。妊婦さん用のクッションは数多く販売されていますが、どんなタイプを選べばいいのでしょうか?クッションの選び方や使い方を詳しくみていきましょう。

妊娠中は寝苦しいと感じる人が多い

妊娠中、寝付きが悪かったり、眠りが浅くなってしまうのには次の理由が考えられます。

  • つわり症状がつらく、眠れない
  • 途中で目が覚めてしまう
  • 寝返りが打ちにくく、途中で起きてしまう
  • 腰や骨盤周りの痛みで、眠れない
  • こむらがえりの痛みで目が覚めてしまう
  • 胎動が気になり、眠れない
  • 頻尿で、トイレのたびに起きてしまう

睡眠がうまくとれないと、日中の眠気や気分の落ち込み、不安感など、日常生活や心理面への影響も考えられます。マタニティライフを快適に過ごすには、少しでも眠りやすくすることが大切です。

快適な睡眠のために必要な3つの条件

  1. 寝返りしやすい
    力を入れないと寝返りが打てず、寝返りのときに痛みを感じる状況では、睡眠を妨げてしまいます。楽に痛みを感じることなく寝返りが打てれば、よりよい睡眠がとれるでしょう。
  2. 自然な寝姿勢が保てる
    おなかが大きくなってくると、圧迫されて仰向けで眠りにくくなります。なお、妊娠後期にあおむけでずっといると仰臥位(ぎょうがい)低血圧症候群を起こす可能性が高まります。そのため、妊娠中期・後期は横向きに楽な姿勢で寝るのがおすすめです。
  3. 入眠時に心地よくリラックスできる
    ベッドに寝たときに心地よく、リラックスできると、寝つきがよくなると考えられます。季節に合わせた生地、手触りがよい生地の寝具は、心地よく眠る助けになります。また、睡眠時に守られているという安心感を与えてくれる、お気に入りの寝具もよいでしょう。

これらの条件を考慮しながら、いつもの寝具にクッションや抱き枕をプラスしてみましょう。

妊娠中、安眠効果が期待できるクッションの使い方

抱き枕で横向き寝を快適に

妊娠中、リラックスしたり、子宮や骨盤周りの筋肉の緊張を取ったりする体位として、シムスの姿勢がおすすめです。シムスの姿勢とは、おなかに負担をかけずに横になれる姿勢のこと。
下の図を参考にしてシムスの姿勢をとってみましょう。

このシムスの体位をとるのに適した形の抱き枕もあります。産後、赤ちゃんのお座りを支える授乳クッションとして活用できるものもあります。

妊娠中の安眠に効果的なクッションの選び方

  • 洗えるものやカバー付きのもの
    クッションや抱き枕は、丸洗いできるもの、カバーのみ洗濯できるもの、カバーがなく本体も洗濯できないものがあります。毎日使うものですし、産後に赤ちゃんのお世話で使う可能性もあるので、清潔に使えるかどうかは選ぶ上で重要なポイントです。できるだけ丸洗いできるものやカバー付きのものを選び、定期的に洗濯するようにしましょう。
  • 季節に合った生地のもの
    夏にはサラッとしたもの、冬はフワフワで暖かいものなど、季節に合った生地選びは安眠の助けになります。季節によってカバーを変えるのもよい工夫です。
  • 防ダニ加工のもの
    クッションは湿気が溜まりやすく、ダニの温床になることもあります。アレルギーのある人なら、なおさら気をつけたいものです。防ダニ加工のクッションもありますので、選ぶときに機能を確認してみてください。また、天気のいい日には外で干して、十分に乾燥させるのもダニ対策として効果的です。
  • 張りや厚みのあるもの
    抱き枕や足の下に入れるクッションは、ある程度張りと厚みのあるものがいいでしょう。やわらかすぎると、体を預けたり足を載せたりするには頼りなく、期待する効果が得られない場合もあります。

お気に入りのクッションで妊娠中も快適な睡眠を

睡眠を改善するだけで、仕事や家事のやる気を維持できるなど、日常生活はぐっと快適なものになります。妊娠中は、意識的に安眠できる環境を整えましょう。自分に合ったクッションは安眠の助けになってくれるはずです。
クッションの使用や不眠について、疑問や不安なことがあれば、かかりつけの医師や助産師に相談しましょう。

この記事は2021年7月21日時点の情報です。

監修者

石橋 美沙さん

石橋 美沙さん

看護師
産婦人科領域にてこれまで20年間従事する。
10年前から現在において不妊治療領域に携わり、妊娠前から妊娠出産までをサポート。患者さんに寄り添った心のサポートを大切にしている。

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Last Updated : 2022/Apr/5 | CH-20220328-12