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【看護師監修】妊娠線はどうしてできるの?妊娠線のためにできることは?
妊娠中、おなかの中の赤ちゃんがすくすくと成長し、おなかが大きくなることは喜ばしいことです。しかし、おなかが大きくなることでできる悩みもあります。それが妊娠線です。
妊娠線は、皮膚が裂けたようなしわができて、人によっては出産後も目立つこともあります。
そこで、妊娠線とは何か、できる原因や予防のためのケアの方法をご紹介します。
妊娠線とは?
妊娠線とは、妊娠中によくみられる、皮膚が裂けてできたしわ状の線です。できたときは、赤色や紫色をしていていますが、産後は色が抜けて白っぽくなってきます。初めて出産する妊婦さんは7割以上、2回目以降の産婦さんの8割以上は妊娠線ができるといわれています。しかし、双子などの多胎妊娠でもできない人がいるなど、妊娠線のでき方は個人差があります。
また妊娠線は、ほとんどの場合おなかにできますが、それ以外にも胸やお尻、太ももなどにできることがあります。妊娠線ができるのは、おなかが大きくなる妊娠6ヶ月頃からで、8ヶ月頃にピークを迎えます。しかし、これにも個人差があり10ヶ月になって急に妊娠線ができる人もいます。
妊娠線ができる原因
妊娠線ができるのは、大きく分けて2つの原因が考えられます。
1:急激な体形の変化
妊娠しておなかが急に大きくなると、皮膚が急激に引き延ばされるため、まず、皮膚の表皮が伸びます。しかし、その下にある真皮や皮下組織の一部のコラーゲンなどは伸びにくいため、裂けてしまい妊娠線になります。
2:ホルモンの影響
妊娠中はホルモンの影響を受けて、皮膚のターンオーバーが抑えられます。そのためコラーゲンができにくく肌の弾力がなくなります。そのため皮膚が裂けやすい状態になり、妊娠線ができやすくなります。
また、妊娠した時点で肥満の女性は、妊娠線ができるリスクが高いと言われています。
妊娠線予防のためにできることは?
体重が急激に増加しないように注意
食欲があっても食べすぎず、またカロリーを過剰に摂りすぎないよう気を付けましょう。だからといって体重が増えることを気にしすぎないようにしましょう。栄養バランスの整った食事で、適切な体重増加を心がけることが大切です。
適度な運動をする
体重管理のために、散歩など軽い運動を習慣にしましょう。ただし、体に負担のかからないよう無理のない範囲で行ってください。
まとめ
妊娠線は赤ちゃんの成長とともに、急激な体型の変化や、ホルモンの影響によってできるものです。妊娠線予防のために、おなかが大きくなる前からケアしましょう。
妊娠線や、妊娠時の体の変化について不安なことや気になることがあれば、かかりつけの医師に相談しましょう。
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この記事は2021年9月14日時点の情報です。
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Last Updated : 2022/Apr/5 | CH-20220328-12