トップ>妊娠TOP>妊娠中に知っておきたいこと>妊婦さんの「こころとからだ」に関するコラム>妊婦さんの鼻詰まりの対処法。妊娠性鼻炎とは?
【医師監修】妊婦さんのつらい鼻詰まり。妊娠中の鼻炎の対処法は?
妊娠すると体にさまざまな変化があらわれます。そのひとつの症状としてふだんよりも鼻が詰まることがあります。
妊娠中の鼻炎とはどのようなものでしょうか?どのような対策ができるでしょうか?詳しくみていきましょう。
妊婦さんによく起こる鼻炎とは?
妊娠すると鼻が詰まりやすくなることがあります。これは妊娠中特有の鼻炎であると考えられていて、妊婦さんの5人に1人はこうした症状が出るといわれています。
妊娠中のどのタイミングでも鼻が詰まることがありますが、なぜ妊娠中にこうした症状が出やすくなるのか、はっきりとした原因はわかっていません。
妊娠中の鼻炎とアレルギー性鼻炎の違い
妊娠中に鼻が詰まる原因のひとつとして、アレルギー性鼻炎も考えられます。もともとアレルギー性鼻炎を持っている女性が妊娠して症状が悪化した、妊娠をきっかけにアレルギー性鼻炎を発症した、ということもあるでしょう。
妊婦さん特有の鼻炎でも花粉症などのアレルギー性鼻炎でも、同じように鼻が詰まりますが、妊娠が原因の鼻炎にはアレルギー反応がなく出産後1~2週間で鼻の詰まりが落ち着いてくることが多いとされています。
妊娠中に鼻炎になったとき、自分でできる対策は?
鼻が詰まると、眠れなくなるなど、精神的なストレスを感じることもあるでしょう。鼻が詰まって苦しいときは、自分でできる対処法を行うのもひとつの方法です。
寝るときに頭を高くする、塩水で鼻の中を洗い流す、鼻のまわりに蒸しタオルをあてる、入浴する、といったことで、鼻の詰まりが和らぐことがあります。
これらの対策をするうえで無理はせず、分からないことや心配なことがある場合は医師に相談するようにしましょう。
アレルギー性鼻炎の場合は、アレルギーの原因となるものを除去しましょう。
ハウスダストやダニが原因となっている場合は、寝室を中心に部屋を掃除し、ふとんをこまめに干すことが大切です。ダニは湿度が高い環境が好きなので、除湿機で湿気をとるのも効果的です。
花粉が原因の場合は、マスクを使用する、窓をあけない、日中は外出を控える、洗濯物やふとんを外に干さない、といったことで症状の軽減が期待できるでしょう。
妊娠中の鼻炎の場合、薬は飲んでいいの?
妊婦さん特有の鼻詰まりの場合、その原因ははっきりとはわかっていません。妊娠中にも安全に使用できる抗アレルギー剤、漢方薬、点鼻薬があります。おなかの赤ちゃんへの影響も考えて、自己判断で薬を飲むことは避け、必ず医師の診察を受けて相談しましょう。
鼻詰まりの原因がアレルギー性鼻炎の場合は、薬による影響が心配だからと勝手に治療をやめたりするのではなく、主治医に妊娠していることを伝えて指示を受けるようにしましょう。
気になる妊娠中の鼻詰まりは医師に相談しましょう
妊婦さんになるとさまざまな体の変化がありますが、鼻炎もそのうちのひとつです。妊婦さん特有の鼻詰まりは出産後に治まることが多いのですが、妊娠中に鼻詰まりで苦しい場合は、自分でできる対策をしたり医師に相談したりして、少しでも楽に過ごせるようにしましょう。また、鼻が詰まるのはアレルギー性鼻炎の可能性もありますので気になる場合、医師に相談しましょう。
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この記事は2021年11月11日時点の情報です。
Last Updated : 2022/Mar/23 | CH-20220308-24