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【医師監修】妊娠かな?と思ったら〜妊娠検査薬が使える時期と、その前からみられる妊娠の兆候
妊娠検査薬が陽性反応を示すのは、受精の約3週間以降(妊娠5週ころ)だと知っていましたか?
また、妊娠検査薬で調べる前にはどんな妊娠の兆候があるでしょうか?
妊娠検査薬が使える時期
妊娠週数は最後の生理の開始日から数えますが、実際の妊娠成立は受精卵が着床した段階とされています。
卵子と精子が出会って受精し、受精卵は卵管を通り、子宮内に入って子宮内膜に着床します。これは受精してから6~7日目、つまり妊娠3週のころです。
この直後から絨毛(じゅうもう)という胎盤のもとができはじめ、hCG(ヒト絨毛性ゴナドトロピン)ホルモンが分泌されます。hCGの分泌量がどんどん増え、一定量を超えると市販の妊娠検査薬が陽性反応を示すようになります。それは受精後3週間たったころ、妊娠週数でいうと5週のころにあたります。
妊娠検査薬より前にみられる妊娠の兆候
一般的な妊娠検査薬は、月経開始予定日の1週間後(妊娠5週ころ)から使用できます。それ以前に見られる妊娠の兆候には、次のようなものがあります。
着床出血
受精後約1週間を過ぎたころ(妊娠3週ころ)に少量の出血が見られたら、着床出血の可能性があります。着床出血とは、受精卵が子宮に着床したときに起こる出血です。着床出血は必ずあるものではなく、出血の程度も人によってさまざまです。
基礎体温
基礎体温とは、運動や食事など体温に影響を与える条件を避け、安静な状態で測定する体温のことです。
基礎体温の測り方
- 目覚めたらすぐ、体を起こす前に体温を測ります。寝たままの状態で取れる位置に婦人体温計を置いておきましょう。
- 舌の下に婦人体温計の測定部分が当たるように差し込み、口を閉じます。
- 測定後、基礎体温を基礎体温表に記入します。アプリで記録する方法もあります。
※基礎体温の測定には一般の体温計でなく、専用の「婦人体温計」を用います。
妊娠が可能な年代の女性は、基礎体温グラフが低温期と高温期の二相に分かれ、周期的に変化します。この変化が生理周期です。
基礎体温を毎日測って記録し、折れ線グラフ化すると生理周期がわかり、次回の生理予定日や排卵日、妊娠可能日を知ることができます。
例えば月経周期が28日とすると、低温期が14日前後続いたのち、高温期が14日前後続くという周期を繰り返します。前回の月経開始日から4週間経っても低温期にならずに高温期が続く場合は、妊娠した可能性が高いといえます。
そのほかの妊娠の兆候
まだ妊娠検査薬が使えない時期でも、以下のような症状が見られる場合があります。
- 胃の不快感
- 満腹感
- 頻尿
- 乳房の感覚が過敏になる
ただし、これらは月経前に起こる症状と似ているため、症状だけで確実に判断するのは難しいでしょう。
産婦人科受診は妊娠5週以降に
妊娠を早く知ろうと妊娠3~4週で病院に行っても、まだ確実なことはわかりません。胎児が超音波検査で識別できるほどの大きさに育っていないからです。そのため、日を改めて再受診することになってしまいます。
高温期がいつもより数日長くなっても、すぐに産婦人科へ行かずに月経予定日の1週間後(妊娠5週ころ)以降に受診しましょう。ただし、出血や下腹部の痛みなど気になる症状があれば早めに受診してください。
妊娠について不安なこと、心配なことがあれば、かかりつけの医師に相談しましょう。
この記事は2021年9月14日時点の情報です。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2022/Mar/23 | CH-20220308-24