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【医師監修】妊婦さんでも紅茶を飲みたい~カフェインとの上手な付き合い方
妊娠中はカフェインの摂取量に注意する必要があります。カフェインの多い飲み物といえば真っ先にコーヒーが思い浮かぶという方も多いでしょう。コーヒーを制限する妊婦さんは多いようですが、紅茶についてはどうでしょうか。カフェインがおなかの赤ちゃんに及ぼす影響や、安全な飲み方について詳しくお伝えします。
妊婦さんはカフェインとどう付き合ったらいい?
妊婦さんが食事から摂る栄養素や成分は、胎児にさまざまな影響を与えます。成長に不可欠な栄養素もあれば、悪影響を及ぼす成分もあります。
カフェインはおなかの赤ちゃんに悪影響を及ぼす成分のひとつで、成長に必要な鉄分の利用を妨げる可能性があります。カフェインを摂りすぎると胎児が低体重になったり、流産を引き起こす可能性が指摘されています。
飲み物に含まれるカフェインの量
カフェインを多く含む飲料と、各々のカフェイン含有量は以下の通りです。
飲料名 | カフェイン濃度 | 備考 |
コーヒー | 60mg/100 ml | 浸出方法: コーヒー粉末 10 g/熱湯 150 ml |
インスタントコーヒー (顆粒製品) |
57mg/100 ml | 浸出方法: インスタントコーヒー2 g/熱湯140 ml |
玉露 | 160mg/100 ml | 浸出方法: 茶葉 10 g/60 ℃の湯 60 ml、2.5 分 |
紅茶 | 30mg/100 ml | 浸出方法: 茶 5 g/熱湯 360 ml、1.5~4 分 |
せん茶 | 20mg/100 ml | 浸出方法: 茶 10 g/90 ℃430 ml、1 分 |
ウーロン茶 | 20mg/100 ml | 浸出方法: 茶 15 g/90 ℃の湯 650 ml、0.5 分 |
ほうじ茶(浸出液) | 20mg/100 ml | 浸出方法: 茶 15 g/90 ℃の湯 650 ml、0.5 分 |
紅茶には、コーヒーの2分の1程度のカフェインが含まれることがわかります。
カフェインを含まないお茶
コーヒーや紅茶などはカフェインの量が多めですが、カフェインを含まないお茶もあります。
麦茶
大麦が原料である麦茶は、ノンカフェインです。麦茶はミネラルを比較的多く含むため、麦茶を飲むことで水分だけでなくミネラルも補給できます。
黒豆茶
黒大豆が原料のお茶で、ノンカフェインです。
そば茶
そばの実が原料のお茶で、ノンカフェインです。
ルイボスティー
ルイボスティーはノンカフェインのお茶です。ポリフェノールが多く含まれているので、飲みすぎないように注意しましょう。
妊娠中はカフェインレスの飲みものを幅広く楽しみましょう
最近では、カフェインを取り除いたカフェインレスのコーヒーや紅茶、フレーバーティーなど、さまざまな種類の飲みものが販売されていて、味や香りのよいものもたくさんあります。カフェイン量を気することなく飲めるので妊婦さんにおすすめです。
また、ポリフェノールなど、妊娠中に摂り過ぎるとおなかの赤ちゃんに影響が及ぶ成分はいくつかあります。同じものばかりを飲むのではなく、幅広くいろいろな飲みものを楽しみましょう。
妊婦さんの体や食品について心配なこと、不安なことがあればかかりつけの医師に相談しましょう。
この記事は2021年5月6日時点の情報です。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2022/Mar/23 | CH-20220308-24