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妊婦さんがコーヒーを飲む時に気を付けること。何杯までなら大丈夫?
妊娠する前はコーヒーを1日に3~4杯は飲んでいたのに、妊娠によってコーヒーの量が制限されて辛い!という方も少なくないでしょう。妊娠中のコーヒーは何杯までOKなのでしょうか?量や、妊娠中でも飲めるコーヒーについて詳しく解説します。
コーヒーは1日何杯まで?
日本では、妊婦さんに対するカフェイン摂取量の上限が明確に定められていません。しかし、海外では悪影響のない最大摂取量として下記の値が公表されています。
悪影響のない最大摂取量 | |
世界保健機関(WHO) | 300 mg/日 |
欧州食品安全機関(EFSA) | 200 mg/日 |
カナダ保健省 | 300 mg/日 |
コーヒー100mlにおよそ約60mgのカフェインが含まれていますので、150mlカップならコーヒーは1日2杯程度までにしておくといいですね。
カフェインレスやデカフェのコーヒーならOK?
カフェインレスはカフェインをほとんど取り除いてある飲み物、デカフェはカフェインを取り除いている飲み物(主にコーヒー)で、意味としては同じです。日本では、カフェインを90%以上除去したコーヒーを「カフェインレスコーヒー」「デカフェネイテッドコーヒー」などと表示することになっています。
妊娠中にコーヒーを飲みたいと思ったら、カフェインを多く含むコーヒーではなく、ノンカフェインやデカフェと表示されているコーヒーを選んだほうが安心ですね。
コーヒー牛乳は大丈夫?
紙パック入りのコーヒー牛乳の場合、200ml中に含まれるカフェインは10mgと、コーヒーよりも少なくなります。しかし、糖分が多いので、飲みすぎないようにしましょう。
コーヒーを飲みすぎるとどうなる?
コーヒーの飲みすぎはカフェインのとりすぎに繋がり、流産や、胎児の成長に影響を及ぼし低体重になるリスクがあります。また、カフェインは胎児の成長に必要な鉄分の吸収を阻害する可能性があるため、妊娠中はコーヒーを含め、紅茶や緑茶などのカフェインを多く含む飲み物は控え目にすることが大切です。カフェインが多く含まれる飲料と、含まれるカフェインの量については下記のとおりになります。
飲料名 | カフェイン濃度 | 備考 |
コーヒー | 60mg/100 ml | 浸出方法: コーヒー粉末 10 g/熱湯 150 ml |
インスタントコーヒー (顆粒製品) | 57mg/100 ml | 浸出方法: インスタントコーヒー2 g/熱湯140 ml |
玉露 | 160mg/100 ml | 浸出方法: 茶葉 10 g/60 ℃の湯 60 ml、2.5 分 |
紅茶 | 30mg/100 ml | 浸出方法: 茶 5 g/熱湯 360 ml、1.5~4 分 |
せん茶 | 20mg/100 ml | 浸出方法: 茶 10 g/90 ℃430 ml、1 分 |
ウーロン茶 | 20mg/100 ml | 浸出方法: 茶 15 g/90 ℃の湯 650 ml、0.5 分 |
エナジードリンク 又は 眠気覚まし用飲料 (清涼飲料水) | 32 ~ 300 mg/100 ml (製品 1 本当たりでは、36~150 mg) | 製品によって、 カフェイン濃度及び内容量が異なる |
カフェインレスコーヒーを試すきっかけに
妊娠中は、通常のコーヒーを飲む量をセーブするか、カフェインレスやデカフェコーヒーに変えるのもいいですね。
カフェインレスやデカフェは、以前はカフェイン以外の成分も除去されてしまい、色も香りも薄くなってしまっていました。しかし現在では、新しい製法によってカフェインを除去しても風味を維持できるようになっているものが増えています。
一度、試してみるのもいいかもしれません。
飲み物で気になることや、不安に思うことがあれば、かかりつけの医師に相談しましょう。
この記事は2021年10月7日時点の情報です。
Last Updated : 2022/Oct/7 | L.JP.MKT.CH.04.2021.2486