妊活中の男性はご自身のコンディションをしっかり整えることが大切です。
日常の生活習慣の改善に加え、普段の食生活を見直すことも妊活を成功させる大事な要素です。
では妊活男性に必要な栄養素には何があるのでしょうか?ここでは「亜鉛」について解説します。
ヒトにとっての亜鉛とは
亜鉛は体内に約2gと微量ですが、生理機能の維持に重要な役割を担っています。
亜鉛は体内の200種類以上もの酵素のサポート役としての働きをしています。また、細胞分裂を正常に行って新しく細胞を作ったり、たんぱく質を合成したりするため、体の成長に欠かせない栄養素といえます。さらに空腹時の血糖値の低下に関しても関連性が報告されています。
亜鉛が不足すると、味覚障害や皮膚炎を生じたり、免疫力が低下するため感染症などに対する抵抗力も落ち、傷の治りが悪くなったりします。一方、細胞の生成やたんぱく質の合成が滞り、成長障害や性腺発達障害などがみられます。
亜鉛はどれくらい摂取すればいいの?
亜鉛の1日の摂取推奨量は、成人男性が11㎎、成人女性が8㎎とされています。例えば成人男性の場合、牡蛎を4個(正味80g)食べると、亜鉛は約11㎎摂取できます。
亜鉛は過剰摂取が続くと銅の吸収が悪くなり、結果として鉄が利用されないため、貧血となることがあります。そのため1日の耐容上限量があり、成人男性は40~45㎎、成人女性は35㎎とされています※。
※ 厚生労働省:「 日本人の食事摂取基準(2020年版)」策定検討会報告書
Last Updated : 2020/Oct/07 | CH-20221205-22