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妊活の期間はどれくらい?実際に取り組んでいるカップルの現状
赤ちゃんが欲しくて、これから妊活をスタートしようと思っている方もいらっしゃるでしょう。どんなふうに妊活に取り組んでいくかは、人によってさまざま。
情報を収集し、まずは自分たちでできる妊活から始める、という人もいれば、妊活を始めてすぐに病院に通い、不妊治療に取り組む人もいます。
初めて妊活する人にとっては、いつ医療機関を受診すればいいのか、受診するまでにどんなことをすればいいのかなど、わからないことも多いでしょう。
そこで、実際に妊活をしている方のアンケート※から、試した妊活の方法、いつ医療機関を受診したか、医療機関を受診するきっかけ、妊活を続ける期間についてみていきましょう。
※厚生労働省 令和2年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業
不妊治療の実態に関する調査研究 最終報告書
タイミング法や基礎体温計測など、自分たちでできること
妊活を始めたら、まずは自分たちでできることから取り組むという人もいます。医療機関を受診する前に、それぞれ、どのような妊活の取り組みをしていたのでしょうか。
厚生労働省の調査では、食事療法やサプリメント、漢方の摂取等をしていたという人が37.8%、運動や温活(冷え予防)をしていた人が 24.0%という結果となっています。これらのことから、多くの人が、妊娠しやすい体づくりを心がけていたということがわかります。
また、妊活としてもっとも行われていたのが、基礎体温を記録していた人で、61.4%もいました。これは自分の体のことを知ろうとしていることのあらわれでしょう。
それ以外にも、性行為のタイミングを調整していた人が59.2%、市販の排卵チェッカーを使用していた人が24.3%いて、自分たちでできることに積極的に取り組んでいるようです。それと同時に、妊活のために特に何もしていなかったという人も14.3%ほどいました。
赤ちゃんが欲しいけれどできるだけ自然に任せようと考えている人も、一定数いると考えられます。
約8割は妊活開始から医療機関を受診するまでの期間が1年以内
妊活を始めてから医療機関を受診するまでの期間をみていきましょう。
厚生労働省の調査によると、妊活開始と同時に医療機関を受診した人は、33.0%となっています。さらに、6ヶ月までに受診した人は約68%、12ヶ月以内に受診した人は、8割以上という結果となりました。
このことから、妊娠を考えて妊活を始めた人たちは、比較的早い段階から医療機関を受診していていることがわかります。卵子の質や排卵周期は年齢が関係していて、20代から30代初めまでがもっとも妊娠しやすく、年齢を重ねることで妊娠しにくくなってしまうこともあります。
もう少し自分たちだけで頑張ろう、まだ受診するのは早いと思うこともあるかもしれませんが、まずは相談だけでも、という気持ちで早めに医療機関を受診してみてもいいかもしれませんね。
夫婦の決断が医療機関を受診する一番のきっかけ
妊活を始めても妊娠に至らない場合、不妊治療のため医療機関を受診しようと考えるようになる人もいます。でも、そのことをパートナーに言い出すのに躊躇(ちゅうちょ)される方もいるかもしれませんね。
しかし、厚生労働省のアンケートの結果から、実際に受診するきっかけを作っているのは、自分からが63.6%、パートナーに勧められたが34.5%となっています。つまり、多くの方たちが、夫婦間で治療を始めるきっかけを作っていますので、自分から思い切って切り出してみるのもいいでしょう。
これ以外の回答として、親族に勧められた、友人・知人に勧められた、不妊専門相談センター等に勧められた、という回答があり、周りからの声に押されて受診するパターンも少数ですがみられました。
パートナーの協力で妊活がよりスムーズに
実際、妊活を経験された方のパートナーは、どのような協力をしてくれたのでしょうか。
病院での説明を一緒に受けていたという人が55.1%、検査(性感染症検査、精密検査等)を進んで受けてくれたが49.0%、医師からの指示を守ってくれた(タイミングや食事療法、運動療法など)34.0%となっており、治療に関して積極的に協力してくれるパートナーも多かったようです。また、さまざまな生活環境や、事情があることとは想像できますが、全く協力してくれなかったという人も5.3%いました。
妊活に関する協力は医療に関することだけではありません。家事等の分担をしてくれたが11.7%、食事などの生活で気を遣ってくれたが11.9%、よく話を聞いてくれるなど気を遣ってくれたが19.9%という結果となりました。
もしかしたら、家事の分担や、話を聞くということが、相手への協力につながると気が付かないパートナーもいるかもしれません。不妊治療を続けていくためには、精神的に支えてほしいときもあることでしょう。
これから妊活される方たちは、生活や精神面で協力してほしいと自分から提案してみるのもいいかもしれませんね。
不妊治療をいつまで続けるかは、金銭面と精神面が大きなカギに
不妊治療を行うときは、いつまで不妊治療を続けるかということも、考えておきたいポイントになります。赤ちゃんができるまで続けるという人は最も多く、約半数の48.9%。
しかし、続けるかどうかの目安として、資金が許す限り続けたいが34.0%、助成が受けられる限り続けたいが16.3%と、金銭面に関することも半数を占めています。それ以外に、体調や精神状態など、健康状態が悪化するまでは続けたいが20.9%、家族やパートナーと、治療の中断合意が取れるまでは続けたいが13.6%、医師から治療中止を進められるまでは続けたいが11.2%となっています。
こうしたことから、金銭面と精神面が、治療を継続するかどうかの大きなカギとなっていることがうかがえます。
まとめ
実際に妊活を始めてみると、何から始めればいいのか、いつ病院を受診したらいいのか、どれくらいの期間、妊活すればいいのかなど悩んだりするかもしれません。
しかし妊活のやり方は人それぞれです。まずは専門家である病院の医師に相談してみてはいかがでしょうか。あなたの妊活に合ったアドバイスをしてもらえるでしょう。
この記事は2021年10月26日時点の情報です。
Last Updated : 2021/Oct/26 | CH-20211022-17