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体外受精の病院選びで重視すべき5つのポイントを解説!
ポイント1:医療安全の徹底
不妊治療では最も重要。まちがいがあってはならない!そのつど「本人確認」が必須です。
不妊治療で精子や卵子のとり違えは、絶対にあってはならないこと。院内感染の対策なども含め、医療安全はクリニック選びにおいて最も重要なポイント。
体外受精の場合、精子と卵子が自分の手から離れた場所で扱われているため、「本人確認」がとても重要。名前や生年月日による「本人確認」を毎回行うのは当然の対策。
また、医師の診察時だけでなく、採血などを行う処置室でも、薬を処方する際にも、2度3度のチェックで本人確認を徹底しているクリニックは、安全に対する意識が高いクリニックといえます。
ポイント2:専門性と実力
体外受精・顕微授精にくわしい。妊娠率の高さだけを判断材料にせず、医師の生殖領域キャリアも確認!
「体外受精をするならば妊娠率の高い施設で」と思うかもしれませんが、「クリニックの実力=妊娠率」とは一概には言えません。
一般的に体外受精の妊娠率は「妊娠に至った人÷胚移植をした人」で算出されます。体外受精でなくても妊娠する可能性が高い人に体外受精を行えば、当然、妊娠する確率は高くなり、妊娠する可能性が低い場合は胚移植を行わなければ、分母が少なくなるので妊娠率はアップ。
クリニックの実力を妊娠率の数字だけで判断せず、院長や医師たちが、不妊治療や体外受精の分野にいかに熱心で、どれだけの経験を積んでいるかをチェックしましょう。
施設で中心となる医師の体外受精の経験、「生殖医療専門医」の認定を受けているかなども参考にしてください。
ポイント3:医師やスタッフとの相性
受診したときの感覚を大事に。不妊治療に何を求めるのか考えましょう。
体外受精では、これまでの治療よりも通院回数が多くなります。1回目のトライで妊娠するとは限らないため、ある程度長いスパンで治療を考える必要も。医師との相性も大事なポイントです。
クリニックを受診する前に、「不妊治療に何を求めるのか」自分たちの方針を明確にしておくことが大切です。「結果が出ればいい」「精神的な寄り添いも重視する」など、不妊治療をするうえでクリニックに求めるものを考えてみてください。
そして実際に受診したら、クリニックの雰囲気や医師の人柄など、自分が感じた感覚を大事にしましょう。
ポイント4:通いやすさ
体外受精は通院回数が増えるからこそ。自宅や職場からのアクセスのよさも大事です
体外受精をすることになったら事前に治療計画を立てるので、大まかなスケジュールはつかめますが、卵子の育ちぐあいによっては、思っていた以上に通院回数が増える場合も。
体外受精の周期がスタートすると、排卵誘発剤の注射を打つことになります(自己注射も可能)。卵胞の大きさを超音波検査でチェックしたり、採血でホルモン値を測ったりするため、採卵までには最低でも2〜3回程度は受診が必要。
さらに採卵の日、受精卵を子宮に戻す日、その後の薬の投与など、何度もクリニックに通うことに。アクセスがいい、仕事帰りに寄れるなど、通いやすいかチェックしましょう。
ポイント5:培養室の設備や管理
体外受精の要「精子と卵子」のスペシャリスト。大切な受精卵を扱うからしっかりした管理態勢が必要。
イラスト/高橋ポルチーナ
培養室というのは、体外受精で精子や卵子、受精卵を扱う場所で、一定の温度や湿度でコントロールされたクリーンな空間。顕微授精が行われたり、子宮に戻すまで受精卵が培養されたりしています。
そこで重要な役割を担うのが「胚培養士」。採卵した卵子の状態を確認したり、顕微授精では1個の精子を選び、卵子に注入する「精子と卵子の専門家」で、質の高い培養士を探すのは医師を探すよりも大変といわれるほど。
培養室全体の管理ができているかどうかで、安定した治療成績にも影響がでるほど。
ホームページを確認したり、説明会で管理態勢を聞いてみたりするといいでしょう。
授かった人の「病院選び」体験談
監修
幸町IVFクリニック 院長 雀部 豊先生
1989年東邦大学医学部卒業。同大学第1産婦人科に入局。93年同大学院修了。医学博士。同年アメリカへ留学し、着床前診断の研究に携わる。2002年幸町産婦人科副院長、11年幸町IVFクリニック院長。
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2021/Dec/13 | CH-20211130-109