【エレビット】、第22回日本生殖心理学会・学術集会にて、「プレコンセプションケアを考える」ランチョンセミナーを実施

2025年3月11日

産婦人科・婦人科医師推奨No.1*のプレナタル**サプリメント「エレビット」は、2025年2月16日、東京都千代田区にて開催された第22回日本生殖心理学会・学術集会にてランチョンセミナーを共催しました。今回の本学会のテーマは「ともに支える、ともに学ぶ」であり、生殖医療における心理支援について、さまざまな講演やシンポジウムが実施されました。

※2025年1月　株式会社RJCリサーチ調べ　インターネット調査　調査対象：産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科　150名
** 妊娠準備期間及び妊娠期間
プレコンセプションケア：将来の妊娠を考えながら女性やカップルが自分たちの生活や健康に向き合うこと

【バイエル薬品共催ランチョンセミナー概要】

開催日時：2025年2月16日（日）12:10～13:10
テーマ：「プレコンセプションケアを考える」
座長：空の森クリニック理事長德永義光先生

空の森クリニック理事長德永義光先生

講演1「子宮内膜症合併不妊患者へのアプローチとプレコンセプションケアを考える」

演者：東京大学大学院医学系研究科産婦人科学准教授原田美由紀先生

東京大学大学院医学系研究科産婦人科学准教授原田美由紀先生

子宮内膜症は生殖年齢女性の約10%にみられ、子宮内膜症性卵巣嚢胞は卵巣機能に生化学的・機械的ダメージを与えます。子宮内膜症性卵巣嚢胞のある女性は、ない女性よりもAMH値が有意に低下することが確認されており、卵子の質にも影響を及ぼす可能性があります。治療方法として手術もしくはART（生殖補助医療）かの選択は、同じ年齢、同じバックグラウンドであっても患者さんごとに最適なアプローチが異なります。また思春期子宮内膜症は見逃されやすいため、問診・診察・管理の観点で早期診断が重要です。思春期や若年者における子宮内膜症の早期診断とプレコンセプションケアの介入・管理は、患者さんの生活の質（QOL）や将来のリプロダクティブライフ、職業選択などに大きく影響します。子宮内膜症合併不妊症患者さんに対しては、適切な治療介入と専門的な意思決定が求められています。

講演2「プレコンセプションケアによる流産リスク低減のアプローチ」

演者：杉山産婦人科丸の内院長/順天堂大学産婦人科学講座黒田恵司先生

杉山産婦人科丸の内院長/順天堂大学産婦人科学講座黒田恵司先生

流産は多因子性疾患であり、妊娠前からのプレコンセプションケアが重要です。喫煙、アルコール、コーヒーやエナジードリンクをはじめとするカフェインなどの生活習慣が流産リスクを高めることが知られています。また、ストレスも流産と強い関連があり、精神的サポートやカウンセリングが有効です。ビタミンDの欠乏は流産率を上昇させることが分かっており、ビタミンDを補充することで流産リスクを低下させる可能性があります。また、高ホモシステイン血症は葉酸不足と関連しており、葉酸マルチビタミンを妊娠1か月以上前からの摂取でホモシステイン値を下げ、先天性疾患や流産予防に貢献します。妊娠前から生活習慣の改善、ストレス管理、葉酸・ビタミンDを含むマルチビタミンサプリメントの摂取が有効です。

德永義光先生のご進行のもと、子宮内膜症と流産リスク低減の広範囲にわたるアプローチにて、プレコンセプションケアと予防医療の重要性を再認識することができた有意義なセッションとなりました。

第22回日本生殖心理学会・学術集会概要

開催日時：2025年2月16日（日）
会場：都市センターホテル「コスモスホール」
https://www.jsrp.org/notice/