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【管理栄養士監修】胎児に栄養を届けるために、妊娠前・妊娠中に気をつけたいこと

妊娠中、おなかの赤ちゃんのためにしっかり栄養が摂れているか不安になることはありませんか?厚生労働省「平成29年度 子ども・子育て支援推進調査研究事業」の調査では、妊婦さんのうち、理想的な食生活ができていないと感じている方は約半数ほど、と報告されています。その理由として、「つわりなどで体調がすぐれない」「食事が面倒だから」「時間の余裕がないから」と答える方が多いようです。
毎日摂りたい基本の栄養素と、バランスのよい食事のポイント、さらに妊娠中、特に注目しておきたい栄養素について詳しくみていきましょう。

妊娠前から、胎児に栄養を届ける準備をしましょう

妊娠前の体格が妊娠中のトラブル、赤ちゃんの発達や健康に大きく影響を与えることがわかっています。近年ではやせ女性が増えていますが、やせ妊婦では切迫早産や低出生体重児を出産する可能性が高いといわれています。
また、低出生体重児として生まれてきた赤ちゃんは、将来、肥満や糖尿病、心疾患、総合失調症、慢性呼吸器症候群、骨粗鬆症などのリスクが高いとも報告されています。
さらに妊娠中の体重増加を抑制してしまう場合は、身長など将来の発達や長期的な健康問題を引き起こす可能性があります。
逆に妊娠前に肥満があると妊娠高血圧症候群、妊娠糖尿病、帝王切開分娩、死産、巨大児、児の神経管閉鎖障害、子癇、産後の体重の回復遅延などが報告されています。

このように妊娠前から適正体重を目指すことはもちろん、妊娠前後では栄養摂取量がほとんど変化しないという報告があり、栄養不足のまま妊娠期を過ごす妊婦さんが多いので、妊娠前から食生活に気をつける必要があるのです。
 

 

食事摂取基準(2020年版)と妊孕(にんよう)世代の栄養状況

*令和元年 国民健康・栄養調査(厚生労働省)
 

胎児のために摂りたい基本の栄養素

たんぱく質

赤ちゃんの成長に不可欠な栄養素です。エネルギーとたんぱく質の摂取量を増やすことが赤ちゃんの成長発達に重要であることがわかっています。
主菜として肉・魚・卵・大豆および大豆製品で、たんぱく質を摂ることができます。妊娠中期以降は特にたんぱく質が必要とされています。さまざまな食材を組み合わせて毎食欠かすことなく十分に摂取するようにしましょう。

脂質

脂質は不足しやすいエネルギーを補うために大切な栄養素です。質の良い脂質を選ぶことが特に重要です。質の良い脂質の代表はDHA、EPAです。種実類(ナッツ)などを間食にするのもおすすめです。

炭水化物

主食であるごはんやパン、めん類などから摂ることができます。これらは簡単にとれるので、朝食や昼食に単品料理となりやすい女性が多いです。赤ちゃんの健やかな成長のために朝や昼もおかずの摂取につとめましょう。

ビタミン・ミネラル

野菜・豆類・きのこ・海藻などを使った副菜で、ビタミン・ミネラル・食物繊維を摂りましょう。

カルシウム

乳製品・緑黄色野菜・豆類・小魚などからカルシウムを摂りましょう。日本人女性のカルシウム摂取量は特に不足しがちだといわれています。

日本人女性の鉄不足は深刻な状態です。妊娠中の鉄不足は、分娩時の出血量が増えるだけでなく、赤ちゃんの運動・学習機能、精神発達などにも影響することがわかっています。
肉や魚に含まれるヘム鉄は、吸収がいいので積極的に摂りましょう。レバーを極端に控える妊婦さんも多いですが、適度に摂取することが勧められます。

妊活中・妊娠中に必要な
\栄養、摂れていますか?/

胎児へ栄養を届けるために気をつけたい食事バランス

毎食この3つが必要です。

夕食だけではなく、朝食と昼食もおかずを摂る習慣化で、必要な栄養が満たされます。朝食の主菜をヨーグルトや牛乳で代用するのは違います。
麺だけ、おにぎりだけ、シリアルとパンなど主食ばかりで満腹にすることは避けましょう。間食にはお菓子や甘い飲み物ばかりでなく、日頃摂りにくい食材を利用できることが理想です。

母子健康手帳には、下記のようなイラストが記載されていますので、参考にしましょう。

「妊産婦のための食事バランスガイド」では、妊婦さんにプラスに摂取してほしい量(付加量)も紹介されています。

下にご紹介するページでは、実際どれくらいの量を目安に食べたらよいか、詳しく説明しています。こちらを参考に食生活を見直してみてはいかがでしょうか。
妊娠中 栄養について「何を食べたらいいの?」
 

妊娠前から妊娠中、特に注目したい栄養素

 

葉酸・鉄・ビタミンDは、特に摂取しておきたい栄養素

葉酸が妊婦さんにとって必要な栄養素であることはよく知られています。
成人の場合、一般的な食事を摂っていればが不足することはないといわれている葉酸ですが、妊娠初期の胎児にはたくさんの葉酸が必要になるため、妊婦さんにとっては常に不足しがちな栄養素なのです。
また、そもそも日本人女性は栄養素の摂取量が不足しがちといわれており、特に葉酸・鉄・ビタミンDは、摂取量が推奨量の半分にも満たないという調査結果もあります。

 

DHA (ドコサヘキサエン酸)は脳の発達に関係する栄養素

DHAは青魚に多く含まれるオメガ3脂肪酸で、胎児の脳の発達に大きな役割を果たしています。脳は胎児期から乳児期にかけて大きく成長するため、妊娠初期から出産後の授乳期まで意識して摂り続けたい栄養素なのです。
ただし、妊娠中は魚介類からDHAを気軽に摂りにくいものです。お刺身などの生食は感染リスクがあること、また水銀の影響を考慮して魚介類の摂取には注意が必要なことが理由として挙げられます。

 

摂りにくい栄養素はサプリメントを活用して摂取しましょう

理想的な食事を摂りたいけれど、難しさを感じている方は多いことでしょう。そんな時にはいつもの食事にサプリメントをプラスして、胎児のための栄養素を無理なく摂取するのも方法のひとつです。
産婦人科医推奨No.1※サプリメント「エレビット」は葉酸をはじめとする栄養素をバランスよく配合しています。また「エレビット 植物性DHA」は水銀を含む海洋汚染の影響を回避した植物性DHAを配合したサプリメントです。

エレビット製品情報

エレビット 植物性DHA製品情報

※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
 

まとめ

胎児の健やかな成長のためには、妊娠前よりも多くの栄養素が必要になります。妊娠してから急に食習慣は変えられないため、妊娠前から普段の食事のバランスを見直してみましょう。

献立を考えるのがつらいという方は、レシピサイトを活用してみるのも方法のひとつです。
料理が面倒という方は、カット野菜・食材キットを利用して調理の手間を減らしてみたり、宅配サービスやお惣菜、冷凍食品を選択肢に入れるのもよいかもしれません。
自分に合ったやり方で、無理せず、工夫しながら栄養を摂っていきましょう。

妊活中、妊娠中の食生活でお困りのことは、かかりつけの医師に相談してみましょう。

この記事は2021年10月6日時点の情報です。
 

監修者

松本 桃代さん

松本 桃代さん

医療法人社団泰誠会永井マザーズホスピタル栄養科長
1994年~永井マザーズホスピタル。管理栄養士。現在は産婦人科の管理栄養士の枠を超え、プレコンセプションケアを中心に『自分を大切にする食卓』を自らプロデュースできるように女性の健康を『心・身体・食』でサポートするかたわら、妊娠糖尿病管理など産婦人科の栄養業務のコンサルタントを行っている。㈱HOLISTIC WOMEN‘S HEALTH代表、NPO法人母子栄養懇話 理事、妊活HOLISTIC栄養アドバイザー。JAMHA認定メディカルハーブコーディネーター。

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※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名

Last Updated : 2021/Sep/30 | LMR-CH-20210817-01