トップ>妊活TOP>医師による心とからだづくり講座>葉酸・ミトコンドリアと妊娠の関係:森本 義晴先生
症状に対処するだけではなく、最適な治療とからだ全体を整える療法を組み合わせることが「統合医療」です。IVFグループ全てにおいてこの「統合医療」を行うことを理念としているのでIVF大阪クリニック、IVFなんばクリニックにおいても統合医療を取り入れていますが、HORACグランフロント大阪クリニックは患者さんと向き合う時間を最大化し、より徹底した統合医療を行っています。具体的には、適切な治療に心理的なサポート、適切な運動や栄養の指導などを加え、鍼、レーザー、アロマなども組み合わせて提案しています。
なぜ適切な治療だけではなく、からだ全体を整える必要があるのでしょうか。
不妊治療は最先端の技術が一番重要だとお考えの方がいらっしゃるかもしれません。しかしながら、最新の技術や治療を受けたとしても治療を受けられる方のからだが整っていなければその治療の効果は発揮されないのです。特に、すでに何回も不妊治療を受けていらっしゃる方は心身ともに大変な負担がかかっています。不妊の原因は様々ですが、このようなストレス状態では自分の持つ本来の力を出せず、良い卵・良い精子も採取しにくくなってしまいます。最新医療の効果を最大にするためには、一見すると回り道に見えるかもしれないからだづくりが重要になってくるのです。
ストレスがかかった状態は不妊治療の妨げになってしまうのですね。
心身にストレスがかかると、体内では活性酸素が発生します。活性酸素などによる酸化ストレスは動脈硬化の発症にも関わることが知られていますが、これと同じように生殖器官にとっても酸化ストレスは良くないです。実は、一番妊娠しにくい人は、頭ばかりを使ってしまう人だと思っています。パソコンやスマホで一生懸命情報を収集したいというお気持ちは痛いほどわかるのですが、頭を使ってあれやこれやと思い悩んでしまうと脳内では活性酸素が発生し、体は酸化ストレスにさらされてしまいます。
クリニックではミトコンドリアに着目した生殖治療を行っていますが、ミトコンドリアの一番の敵もこの酸化ストレスです。
ミトコンドリアを酸化ストレスから守ることで何か良い影響があるのでしょうか。
私たちのからだの細胞の一つ一つにミトコンドリアは存在し、からだの中で使われるエネルギーの多くを生産するという重要な働きをしています。生殖医療の視点からは、卵子はミトコンドリアの産生するエネルギーによって成熟し、分割、着床することができますし、精子の働きにもミトコンドリアが関わります。この事からも、ミトコンドリアがイキイキしていることが大切だということはお分かりいただけるかと思いますが、酸化ストレス値が高かったりからだの抗酸化力が落ちたりするとミトコンドリアの数が減少したり働きが悪くなってしまうのです。
どうすればミトコンドリアをイキイキさせられるのでしょうか。
適度にきつい有酸素運動がミトコンドリアを活性化することがわかっていますので、クリニックでは「ミトコンウォーク」という運動を指導しているのですが、一日30分歩くだけでも驚くほど効果が現われます。また、栄養面では、抗酸化力を高める食事を心がけると良いでしょう。栄養カウンセリングでは抗酸化力が上がるようなレシピをお教えしていますし、足りない栄養素があればサプリメントもおすすめしています。特に、葉酸はミトコンドリアの呼吸に必要な栄養素であり、DNAの合成にも必須な栄養素です。
生殖医療を受けている方にもおすすめしている、葉酸+マルチビタミン・ミネラルサプリメント「エレビット」
葉酸は不妊治療においても健康な赤ちゃんを産んでいただくのに必要な栄養素です。ある程度の用量依存が認められていますので、エレビットは葉酸の量がしっかり800㎍入っていることがおすすめできるポイントです。また、女性に必要な栄養素であるにもかかわらず食事の偏りから不足しがちな亜鉛も入っているのが良いと思います。日々の食事が前提になりますが、複数のビタミン・ミネラルがバランスよく入っていることに着目して、エレビットなどのサプリメントも積極的にからだづくりに取り入れて欲しいです。
Dr.森本のチェックポイント!
不妊治療が上手くいくコツはからだづくり
ミトコンドリアをイキイキさせよう
頭ばかり使わず体を動かそう
栄養をあなどってはいけない
森本 義晴先生プロフィール
最先端の生殖医学と、心理療法、運動療法、栄養指導などを組み合わせた統合医療を実施するIVFJAPANグループのCEOを務め、「HORACグランフロント大阪クリニック」を開院。日本IVF学会名誉理事長やアジア太平洋生殖医学会の理事長などを務めてきた不妊治療のエキスパート。
HORACグランフロント大阪クリニックは、スタッフ全員がプロフェッショナルとしての努力を重ねることでクリニックのクオリティと安全性を守り、おひとりおひとりに合った最先端の治療を暖かく誠実にお届けしています。
**MAT Q4 2023 sales data based on value manufacturer’s selling price from Nicholas Hall’s global CHC sales database, DB6
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
※2024年1月 株式会社RJCリサーチ調べ インターネット調査 調査対象:産婦人科、産科、婦人科、生殖医療関連診療科 150名
Last Updated : 2022/Aug/19 | CH-20220815-09